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第1部 本
脳&心理&人工知能
0から始めるAI・データサイエンス超入門(藤田一樹)
『0から始めるAI・データサイエンス超入門』2024/7/31
藤田 一樹 (著)
(感想)
NRIグループトップクラスのデータサイエンティスト藤田さんが、最新AI・データ分析手法を解説してくれる本で、主な内容は次の通りです。
PART1 AI・データサイエンスの全体像
CHAPTER01 AI時代を生き抜くためのAI・データサイエンス活用
PART2 AIツール活用編
CHAPTER02 ChatGPTが世界を変える? 生成AIを使ってみよう
CHAPTER03 AIが人の目の代わりになる? AIで画像を分析してみよう
PART3 データサイエンス基礎編
CHAPTER04 データから何がわかる? データを提案に活用しよう
CHAPTER05 データから似たものを見つけてグループ化しよう
CHAPTER06 データをどう活用する? AIを使って未来を予測しよう
PART4 データサイエンス実践編
CHAPTER07 自分でも作れる? AIモデル作成に挑戦しよう
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「CHAPTER01 AI時代を生き抜くためのAI・データサイエンス活用」では、最近は小学生でプログラミング教育、中学生でデータサイエンスの基礎、高校生で「情報」科目を学んでいることが紹介されていました。これからを生きる社会人にも、データサイエンスやAIの知識が求められることになりそうです。
この本には、「デジタルスキルを学ぶプラットフォーム」として、次のような講座があることも紹介されていました。
1)デジタル人材育成プラットフォーム(マナビDX)
(経済産業省が2022年に開設したデジタル人材育成ポータルサイト)無料&有料の講座
2)日本リスキリングコンソーシアム
(Google日本法人や国・地方自治体などによって2022年に設立された)無料講座
3)データサイエンス・スクール(統計力向上サイト)
(総務省統計局が解説)無料の「社会人のためのデータサイエンス入門」などの講座
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また「AI活用とAI倫理」についても以下のような情報が参考になりそうです。
1)総務省:AI利活用ガイドライン
2)総務省・経済産業省:AI事業者ガイドライン
3)デジタル庁:ChatGPTを業務に組み込むためのハンズオン
4)文部科学省:初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン
5)一般社団法人ディープラーニング協会:生成AIの利用ガイドライン
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さて、「データサイエンティスト」には次の3つのスキル領域が必要だそうです。
1)データサイエンス力
(情報処理、人工知能、統計学などの情報科学系の知恵を理解し使う力)
2)データエンジニアリング力
(データサイエンスを意味のある形に使えるようにし実装・運用できるようにする)
3)ビジネス力
(課題背景を理解した上でビジネス課題を整理し解決する力)
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そしてAI・データサイエンス関連の資格試験としては……
1)G検定(ジェネラリスト検定):AI・ディープラーニング基礎知識検定
2)Generative AI Test:生成AIに特化した資格試験
3)データサイエンティスト検定リテラシーレベル:データサイエンス基礎
4)ITパスポート:基本的ITスキル
……などがあるそうなので、しっかり学びたい方は、これらの資格取得を目指すと良いかもしれせん。
続く「PART2 AIツール活用編」では、代表的な生成AIとして次の3つが紹介されていました(一部を無料で使えるようです)。
1)ChatGPT
2)Google Gemini(チャット形式での質問回答、文章作成、要約、翻訳、コード生成)
3)Anthropic Claude
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驚いたのが、ここで紹介されていた「Googleレンズ」の次のような機能。
1)画像検索(カメラで捉えたものを画像認識して種類や名称を表示。店先で見かけた商品と同じものや類似アイテムをネット検索、購入ページへ誘導などもしてくれる)
2)文字認識と翻訳(カメラで捉えた文字を認識&翻訳)
3)宿題サポート(カメラで捉えた方程式を認識、解き方を1ステップずつ説明してくれる。歴史や化学、生物、物理でも)
……Googleレンズは宿題までサポートしてくれるんですか……。
「PART3 データサイエンス基礎編」では、データにはどんな種類のものがあるかの説明に続いて、データの全体像を把握するために、1)平均値・中央値・最頻値、2)最小値・最大値・四分位数、3)分散・標準偏差・変動計数、4)外れ値・欠損値を出してみること、データの傾向の可視化のために、1)棒グラフ、2)折れ線グラフ、3)円グラフ、4)散布図、5)ヒストグラム、6)箱ひげ図などを使うとよいことなどが説明されていました。
そして「CHAPTER06 データをどう活用する? AIを使って未来を予測しよう」では、機械学習モデルや回帰モデル、分散モデルに関する概説があります。
さらに「CHAPTER07 自分でも作れる? AIモデル作成に挑戦しよう」では、AutoML(自動機械学習)ツールや、生成AIを活用したAIモデル構築の概説がありました。
『0から始めるAI・データサイエンス超入門』……AIやデータサイエンス、ChatGPTなどの生成AIの仕組み、統計値を使ってデータの傾向を把握する方法などを広く浅く概説してくれる入門書です。これからAI・データサイエンスを学び始める初学者の方は、ぜひ読んでみてください。
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