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第1部 本
教育(学習)読書
「知る」を最大化する本の使い方(ぶっくま)
『ひと目でわかる図解付き! 「知る」を最大化する本の使い方』2024/9/4
ぶっくま (著)
(感想)
「読書系インフルエンサー」としてブログやX(旧Twitter)などで幅広く、誰でもできる自分に合った読書術を紹介している「ぶっくま」さんが、読書が苦手な人でもできるよう、読書初心者から中級者向けの読書法を教えてくれる本です。
「CHAPTER 01 読書に対する考え方」には、次のように書いてありました。
「(前略)読書を人生でよりよくしたいなら、本で得た知識により「行動」「思考」「習慣」を変えていく必要があります。」
……確かにそうですね!
「CHAPTER 02 「知る」を最大化する本の選び方」では、どんな本を読んでいいのかが分からない人のために、一般的なビジネスパーソン向けの読書のジャンルマップがありました。そのごく一部を紹介すると次のような感じ。
・何が悩みかわからない→仕事術を広く扱っている本
・問題解決ができない→論理思考力、水平思考力
・人間関係を改善したい→心理学、聞き方、話し方、伝え方、小説 など
……この他、「時間がない」「行動できない」「健康的な生活を送る」などの悩みや目的別に、それぞれ対応する本のジャンルが書いてありましたが……要するに、その悩みの解決や目的に合った本を選ぼうということのようです。
そして「学びを最大化する7つの本の選び方」としては……
1)名著・ロングセラー
2)解説本やマンガ版
3)ランキング
4)読書家のおすすめ
5)ちょいムズ本
6)反対意見や常識破壊
7)直感
……から選ぼう、とのことで、読書初心者にはまず「名著・ロングセラー」、「解説本やマンガ版」など、この番号の上位の方から選ぶと失敗しないと勧められています。
これ、とても良いアドバイスだと思います。「名著・ロングセラー」は大勢の人が読んできているので「読みやすさ」と「読む価値」が高いものが多いですし、自己啓発書に多い「解説本やマンガ版」は、例えば「仕事術」とか「問題解決法」とかの難しい内容を、できるだけ分かりやすくなるよう図解やマンガで教えてくれるので、最初に概要を学ぶときに、ぴったりだからです。
私としては、読書はしたいけど何を読んだらいいか迷っている人には、一度、近くの公立図書館に行ってみることをお勧めします。たいていの図書館は、入るとすぐに新着本や、図書館員のお勧めテーマの本が並んでいるので、まずそこで気になる本があるかどうかを確かめましょう。そして図書館全体を歩いてみましょう。すごく多数の本がジャンル別に並んでいるので、その背表紙を眺めながら歩いて、気になる本を探すのです。
図書館には児童書コーナーがあり、たくさんの「子ども向けの解説本」も置いてあります。読書が苦手な方は、「子ども向けの解説本」から始めるのも良いと思います。小学生高学年から中学生向けの解説本には、大人向けの本を分かりやすく書き直したものもあるので、自分の知りたいジャンルの本に、子ども向けの解説本があるかもしれません。私が読んだ経験では、子ども向けの解説本でも、内容は大人向けとほとんど変わらないものが多かったと思います(むしろ説明が分かりやすくて、役に立ったことも多かったです)。
公立図書館は無料で借りられることが多いので、失敗を恐れず、とにかく借りて1冊読んでみましょう。
……ちょっと脱線してしまいました。えーと、本書に戻って……
「CHAPTER 03 「知る」を最大化する本の読み方」では、「効率読書」「探究読書」「具体抽象読書」の3つの読み方を教えてくれます。
「効率読書」は、「短時間で読む方法」で、その具体的手順は……
1)読む目的、目標を設定する
2)まえがき、目次、あとがきでざっくり全体像を把握する
3)目次から目的に合った箇所に線を引く
4)重要そうな部分だけ線を引き、付箋を貼っていく
5)結論から逆算して読み、気づきをメモする
6)付箋の箇所を再読する
7)アクションプラン、感想をアウトプットする
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また「探求読書」は、「学びを最大化する読書法」で、その具体的手順は次の通りです(もちろん本書では、それぞれに、もっと詳しい説明があります)。
1)読む目的、目標を決める
2)まえがきと目次から全体像と構成を頭に入れる
3)1章ごとに「深く読み込み」、メモと付箋を繰り返す
4)付箋の箇所とメモを再読する
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さらに「CHAPTER 04 「知る」を最大化するアウトプットの仕方」では、「読書ノートをつける」、「学びを実践する」、「人に説明する」、「書評アプリを使用する」、「SNSやブログで発信する」、「学んだ内容を思い出す・想起」、「知識ナレッジを積み上げる」などのアウトプットの方法を教えてくれました。
『「知る」を最大化する本の使い方』……読書が好きな私にとっては、斬新な読書法はとくにありませんでしたが、一般的な読書法を幅広く網羅して、とくに読書初心者向けに配慮した内容だったと思います。図解も多く、章ごとに「まとめ」もあるので、この本自体、読みやすい構成になっています。
この他にも「「知る」を最大化する読書の続け方」や、自己啓発・習慣術の本、思考法の本などのジャンルごとのお勧め書籍の名前(本の表紙付)の紹介もあるので、何を読んだらいいのか迷っている人は、まず、ここから選ぶこともできると思います。ぜひ、読んでみてください。
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『「知る」を最大化する本の使い方』