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第1部 本

健康&エクササイズ

調子いい! がずっとつづく カラダの使い方(仲野孝明)

『調子いい! がずっとつづく カラダの使い方』2019/7/5
仲野孝明 (著)


(感想)
 18万人以上を治療した姿勢のスペシャリストの仲野さんが、毎日の立ち方、座り方、歩き方などをちょっと変えるだけでかなりラクになることを、イラストを使って分かりやすく教えてくれる本です。
 良くない体の使い方をしていると、さまざまな不調が起きてしまうそうです。その理由は……
「背骨の中には、脳からつながる神経の束が通っています。それらの神経は、背骨から枝分かれして、胃や腸、心臓、肺、肝臓、目……など、体中の部位とつながっています。
 間違った体の使い方をつづけて背骨に負担がかかると、背骨の中を通る大切な神経が圧迫されて、体にきちんと信号が伝わりません。(中略)その状態がくり返されると、神経がつながる先の体の部位に影響が出て、不調が生じてしまうのです。」
 ……疲れやすいなどの不調がある方は、悪い姿勢で背骨が曲がっていて、神経の通る空間をつぶしてしまっているのかもしれません。
 この本では「背骨をまっすぐに」するなどの動きを、たくさん教えてもらえました。
「なーんにもしたくない日は、背伸びするだけでいい」そうです。
 ……これなら毎日でも続けられそうですね☆

 まず「疲れない呼吸」では、「一日一回深呼吸」、「吐く息に意識を向ける」などが、イラストで説明されていました。
そして「疲れない立ち方」は、「背中をまっすぐにして立つ」、「耳の後ろをひきあげるように立つ」、「お腹周りを締め、腰をまっすぐにして立つ」、「足裏の三点を意識して立つ」、「立ち仕事が続いたら脚のつけ根を動かす」などです。
 続いて「疲れない歩き方」。これは「みぞおちから脚が生えているように歩く、みぞおちから脚をあげて階段をのぼる」のが良いそうです。「みぞおち」からって、どんな感じ?と思ってしまいましたが……表紙の絵と同じイラストがあったので、ああ、なーるほど、そういうイメージか、と分かりました。モデルさんの歩き方みたいな感じでしょうか?
 体幹を鍛えるために「ときどき片足で立つ練習」もしてみるといいようです。
 そして「疲れない座り方」。デスクワークが多い方にとっては、切実な問題だと思いますが、ここでも「背筋を伸ばしたまま座る」とか、「座った時座骨が立っている」などが良いと書いてありました。これも表紙の絵と同じイラストがあるので、分かりやすいと思います。
 さらに「疲れないデスクワーク」では、「パソコンのモニターは目の高さに合わせる」、「立って作業する時間を増やす」、「本や資料を読むときは顔を正面に向ける」、「デスクワーク中、一時間に一回はストレッチを」などのことが、
 そして「疲れない移動の仕方」では、「電車内ではあえて立ってストレッチタイムにする」、「車やタクシーの座席にはお尻から乗り込む」、「自転車はみぞおちからペダルをこぐ、ペダルは親指のつけ根あたりでふむと、こぎやすい」などのことが書いてありました。
 また「疲れない持ち方」では、「バッグは身体にぴったりくっつける(いちばん疲れにくいのはリュックタイプ)」、「バッグは左右交互に持ちかえる」、「疲れたら荷物を胸の前で抱える」、「赤ちゃんは胸の高い位置で抱っこする」、「重いものは一度しゃがんでからお腹の力で持ち上げる(背中をまっすぐにして、お腹の力で持つとラク)」などのことが、
「疲れない生活」では、「週に30分でも体育の時間を設ける」、「あごのつけ根から食べる」、「洗面台は背すじを伸ばして使う(ひざを曲げて腰を落とす)」などが推奨されていました。
 ……洗面台は、周囲に水を散らしたくないので、背中を丸めて使っていましたが……ひざを曲げて腰を落とすほうが良いそうです。うーん、結構、難易度が高そうな気がしますが……トライしてみようとは思っています。
 そして「疲れない休息と睡眠」としては……「目覚めたらまず布団の中で背伸びをする」、「寝る前に寝返りの練習をする」、「かたい寝具で寝る(自由に寝返りできる)」などが、
「疲れない生き方」としては、「落ち込んだときこそ胸を張る」、「笑うと心と体がゆるむ」、「疲れたときは、あえてスキップしてみる」などのことが推奨されていました。
 なお、ここで紹介したのは、本書のほんの一部なので、体に不調があって、正しい体の使い方を学びたい方は、ぜひ本書を読んでみてください。
 最後には、隙間時間で簡単にできる「基本のストレッチ3種」と、肩こりなどの体の不調に効果がある「不調別のストレッチ」がイラストで紹介されていました。
『調子いい! がずっとつづく カラダの使い方』……正しい体の使い方や、簡単な体操&ストレッチを教えてくれる本で、これを習慣化していくと、実際に体の不調が治っていくような気がします。ただ……ここで紹介された運動よりも少しキツメの運動習慣のある私には、慢性化している体の不調があまりないので、残念ながら(?)実証はできませんが……それでも、背筋を伸ばす・みぞおちから歩く・お腹の力で持ち上げる・腹式呼吸をする、などの「姿勢」が大切だということを学べて、とても有意義だったと思います。みなさんも、ぜひ読んで実践してみてください☆
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 なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。

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『調子いい! がずっとつづく カラダの使い方』