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第1部 本

伝記・職業紹介

「書く仕事」のはじめ方・稼ぎ方・続け方(藤木俊明)

『安定して頼まれるライターになる!「書く仕事」のはじめ方・稼ぎ方・続け方 (DO BOOKS)』2023/6/23
藤木 俊明 (著)


(感想)
 場所や時間に縛られない働き方ができる「書く仕事」。そのために文章力よりも求められるのが「仕事のスキル」「コミュニケーション力」「段取り」「お金の話」。それをライターでもあり発注者側でもある藤木さんが惜しみなく教えてくれる本で、主な内容は次の通りです。
1章 「書く仕事」は求められている!
2章 ライターとはどんな仕事をするのか
3章 ライターをはじめる前にこれだけは知っておいたほうがいいこと
4章 ライターの仕事をはじめよう
5章 まずはウェブライターに挑戦しよう
6章 ステップアップ! ウェブ以外の場でも活躍しよう
7章 「書く仕事」で知っておきたいお金のこと
8章 また頼みたくなるライターの要素
9章 「書ける人」は本業でも活躍できる!
   *
「1章 「書く仕事」は求められている!」によると、「書く仕事」には次のような種類があるそうです。
1)ライター・ウェブライター
2)記者・ジャーナリスト
3)エッセイスト・コラムニスト
4)作家・著者・原作者
5)ブロガー
6)専門的な仕事(翻訳者・テープ起こし・速記者・スピーチライターなど)
   *
 そして藤木さんの抱く「書ける人」のイメージは、次の通りだそうです。
1)「経済活動の一環として書くこと」をしっかり認識している人
2)依頼された内容をよく理解し、どんな原稿を書けばいいのかイメージできる人
3)基本的に文章を書くことが好きで、「書くことで食べていきたい」と願っている人
   *
 ちなみに「仕事が来る人」は次のような人なのだとか。
1)締め切りを守る人
2)自己管理ができる人
3)精神的に安定している人
4)コミュニケーション力がある人
5)スピード感がある人
6)得意分野がある人
7)相手(特に編集者・担当者)の立場で考えられる人
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 ……これ、「書く仕事」だけでなく、すべての仕事に通じるスキルばかりですよね(苦笑)。要するに「文章が上手いだけではダメ」ってことなのでしょう。
 また「2章 ライターとはどんな仕事をするのか」によると、「ライターが仕事をするとき自問自答すべきこと」には、次のものがあるそうです。
1)メディアの世界観に従っているか?
2)メディアのレギュレーション(制作規定)を守っているか?
3)ターゲットの読者のことを意識し、刺さるかどうかを考えているか?
   *
「3章 ライターをはじめる前にこれだけは知っておいたほうがいいこと」では、「依頼された条件を確認する」として、次の項目が書いてありました。
・メディアまたは広告の世界観やレギュレーション
・現行の体裁や分量、トーン&マナー
・納品形態
・締め切り時期
・絶対NGなこと
・基本的な表記ルール(英数字は全角か半角か、金額や時刻はどう書くのかなど)
・原稿料
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 そして「4章 ライターの仕事をはじめよう」では、「書く仕事」を探すために利用したいものとして、次のことが……
1)クラウドソーシングサイトへの登録・案件応募
2)編集(ライター)プロダクションへの問い合わせ
3)メディアに直接問い合わせ(ライター募集をしているウェブメディアもたくさんある)
4)求人サイトに応募
5)メディアの知り合い経由
6)ブログ・SNS経由
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「仕事の売り込み方のコツ」としては、「自分のブランド、キャラクター、そして得意分野を明確にして、ポートフォリオ(作品実績をわかりやすくまとめたもの)」を作ってアプローチするといいようです。
 この他にも「書く仕事」で得られる収入の平均値(かなり現実的な数値で、わりと厳しい世界のようです……)なども具体的に知ることが出来ました。
『安定して頼まれるライターになる!「書く仕事」のはじめ方・稼ぎ方・続け方』……「書く仕事」について、総合的・具体的に教えてくれる本でした。これから「書く仕事」を始めたいと考えている方は、ぜひ読んでみてください。
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 なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。

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『「書く仕事」のはじめ方・稼ぎ方・続け方』