ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)
第1部 本
描画参考資料
東京のワクワクする大学博物館めぐり(大坪覚)
『東京のワクワクする大学博物館めぐり』2023/6/27
大坪覚 (著)
(感想)
学生じゃなくても散歩感覚で気軽に行ける博物館や美術館を110件(東京と、神奈川・千葉の一部含む)写真で紹介してくれるフルカラーのガイドブックです。
最初に紹介されるのは、「JPタワー学術文化総合ミュージアム・インターメディアテク」。大きな骨格標本が印象的な、美しい博物館です。次のように書いてありました。
「東京大学が明治10(1877)年の開学以来蓄積してきた、世界中から集められた学術標本を常設展示するミュージアムとして2013年に開館。日本郵便株式会社と東京大学総合研究博物館が協働で運営しており、ノスタルジックな展示空間は旧東京中央郵便局舎を活用したもので重厚な感触の木製什器の中で標本たちが独自の輝きを見せている。」
骨格標本と剥製標本が多い自然科学分野のミュージアムなのですが、なんとこの博物館、「JR東京駅丸の内南口から徒歩1分(千代田区丸の内2-7-2 KITTE2・3階)」にあるのです! しかも無料……これは、機会があったら絶対に行きたいと思います! なお開館時間(11:00―18:00(金・土は20:00まで)。休館日:月曜(祝日の場合は翌日休館)、年末年始、その他)やアクセス方法、HPなどの情報ももちろん紹介されています。
また本郷の東京大学にも「東京大学総合研究博物館」があります。次のように書いてありました。
「1996年に国内で最初の教育研究型ユニヴァーシティ・ミュージアムとして誕生。(中略)「学術標本の歴史」の展示から始まり、地学系、生物学系、文化史系という区分を参考にしながら、数多くの貴重な標本を見学することができる。」
こちらも「地下鉄大江戸線・郷三丁目駅から徒歩3分など(文京区本郷7-3-1)」と駅から近いので、一般人も訪れやすそうに思います(無料です)。
また「骨の多様性と進化」がテーマの博物館の「日本大学生物試料科学部博物館・骨の博物館」(小田急江ノ島線・六会日大前駅から徒歩3分(神奈川県藤沢市亀井野1866))もいい感じ。ただし、この博物館は無料ですが要事前予約のようです。
さらに歴史的建造物の中で最新の獣医・畜産・生命科学に触れる「日本獣医生命科学大学付属博物館」(武蔵境駅から徒歩2分・無料)も訪れやすそう。その他にも「國學院大學博物館」など、理系の博物館が多数紹介されていました。
そして大学博物館には、もちろんアートな博物館も多数あります。
なかでも圧巻なのが「東京藝術大学大学美術館」(上野駅公園口から徒歩10分など(台東区上野公園12-8))、国宝や重要文化財を含む3万件あまりの収蔵品がある博物館です。展覧会の会期中のみ開館するシステムで、無料のことも有料のこともあるようです。
ここで、すごくいいなと思ったのが、「キャンパスにはアートを買うという冒険を楽しめる藝大アートプラザがあるので訪れてみたい。」と書いてあったこと! 「藝大アートプラザ」って、とてもいい仕組みですね! 日本の芸術大学最高峰という感じの藝大を出ても、創作だけで食べていくことが出来る人はほんのわずか(涙)だそうですが……こんなふうに気軽に芸術作品を売買できる場所があると、学生にとっても芸術愛好家にとっても、メリットが多いのではないでしょうか。藝大だけでなく、他の芸術系大学でも同じような仕組みがあってもいいのでは? と思ってしまいました。
芸術系の博物館・美術館としては「女子美アートミュージアム」、「武蔵野美術大学 美術館・図書館」などもあります。
また衣服や染織品の「文化学園服飾博物館」(都営地下鉄・新宿駅から徒歩4分など・有料(一般500円))や東洋古美術コレクションの「早稲田大学會津八一記念博物館」(早稲田駅から徒歩5分・(無料)もあるようです。
音楽系のものとしては、「武蔵野音楽大学 楽器ミュージアム」(江古田駅北口から徒歩5分・有料(一般500円))、「台東区立球東京音楽学校奏楽堂」(上野駅から徒歩10分など・有料(一般300円))、「国立音楽大学楽器学資料館」(玉川上水駅から徒歩8分・無料)などの紹介もありました。
文学系のものとしては、江戸川乱歩の旧宅と資料が保存・展示されている江戸川乱歩ファンの聖地の「立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター・旧江戸川乱歩邸」(池袋駅から徒歩7分・無料)などもあります。
もちろん、ここで紹介したのは各博物館のごくごく一部で、本書には各博物館とも、もっとずっと詳しい情報(および写真)があります。
大学博物館は料金がとても安い(無料が多く、高くても千円未満)ので、機会があったら訪れてみてはいかがでしょうか。有料のものもありますが、むしろ有料の方が一般人としては気楽に行けるかもしれません。
東京周辺の大学博物館や美術館を110件も紹介してくれるガイドブックで、とても参考になりました。開館時間なども詳しく紹介されていますが、大学の都合で閉館になっていることもあるようなので、実際に行く場合には、念のため事前にホームページ等を確認した方がいいと思います。興味のある方は、ぜひ眺めてみてください☆
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