ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)
第1部 本
しかけ絵本(海外の作家)
※日本語の本(翻訳版)もあります
その他の海外の作家
チョコレート工場のひみつ(ダール)
Charlie and the Chocolate Factory Pop-Up Book(Dahl)
『和書:チョコレート工場のひみつ』2011/8/8
ロアルド ダール (著), クェンティン ブレイク (イラスト), すぎもと えみ (翻訳)
『洋書:Charlie and the Chocolate Factory Pop-Up Book(英語)』2011/9/1
Roald Dahl (著)
(感想)
ロアルド・ダールさんの名作「チョコレート工場のひみつ」が飛び出す絵本に!
貧しいチャーリーの家から見える巨大チョコレート工場。その工場は、世界一の発明家、ウイリー・ワンカさんのチョコレート工場です。ワンカさんは、黄金きっぷを持つ5名のこどもたちを招待することにしました……チョコレートの川、魔法のガム、クルミ室と工場の中は驚きがいっぱい! 工場で起こる奇想天外な出来事の数々……結末は?
(※ここから先は、物語の核心にふれるネタバレを含みますので、結末を知りたくない方は読み飛ばしてください)
……えええええ! こどもたちが見学するチョコレート工場で起こる奇想天外な出来事はともかく(?)、物語の終わり方に絶句してしまいました。こ、これで終わりなの? いいのか、これで? ……て、ゆーか、なにもかもチャーリーに丸投げなんかい!
……結末が消化不良すぎて、これを読んだ人は誰でも、この後はどうなったの? と知りたくてたまらなくなるでしょう。でも……続きがどこにも書いてないので、自分で考えるしかありません。(この後どうなるかは、チャーリーというより、読者に丸投げとも言えますね……涙)
えーとねー、チャーリーは工場を引き継いで、消えた4人を助け出しました。めでたしめでたし。
それとも……チャーリーは工場を引き継ぎましたが、消えた4人は小人に変わっていて、彼らのせいで工場は、はちゃめちゃになりました。
あるいは……チャーリーは工場を引き継ぐとすぐに、新しい黄金きっぷ入りのチョコレートを作り始めました。
……いろんな妄想ができます(笑)。そういう意味でも、すごく不思議で面白い素敵なしかけ絵本だと思います。ぜひ読んで(眺めて)みてください(物語がシュールで面白い(苦笑)ので、日本語版がいいと思います)。
仕掛けの方も、この摩訶不思議な物語をさらに楽しく演出してくれる素敵なものばかり。いろんなアイデアがつまっています。私が特に気に入ったのは、まん丸くなったバイオレットのボール! 大きく膨らんでいるところも、くるくる転がされてしまうところも……面白過ぎです(笑)お勧めです☆
・表紙:表紙全体が「チョコレート」になっています。上下に板チョコ上の型押しがあって、上の部分が破けてチョコレートがちょっぴり見えています。
・1~2ページ目:チャーリー登場(飛びだすタイトル)。ページを開くと、中央にチャーリーが浮き上がって片腕を振ります。チャーリーとそのボロ家、貧乏な家族の紹介とイラスト。
・3~4ページ目:ウィリー・ワンカさんの工場(飛びだすタイトル)。ページを開くと、中央にお城のようなチョコレート工場が立ち上がります。チョコレート工場が一般公開されるというお知らせ。
・5~6ページ目:4人の当選者(飛びだすタイトル)。左ページの1枚目のモーニング・タイムズの右端のぎざぎざを回すと、発見者のふとっちょ少年オーガスタスが黄金切符を見せびらかすように動かします。それをめくると、2枚目のデイリー・ニュースの、ワガママな金持ち少女イボダラーケが黄金切符を見つけた記事が立体的に出てきます。右上のイブニング・ニュースをめくると、ガム好きの少女バイオレットが黄金切符を持って飛び出します。右下の号外の左脇のつまみを引っ張ると、TVの前で黄金切符を持っているTV好き少年マイクが浮き上がってきます。
・7~8ページ目:きせきが起こった(飛びだすタイトル)。左ページは道で小銭を拾ったチャーリーがチョコレートを買う物語とイラスト。右ページの封筒型のチョコレート型を開くと、チョコレートと黄金切符が浮き出してきます
・9~10ページ目:その日がやってきた(飛びだすタイトル)。ページを開くと、チョコレート工場の門の前に、集まった当選者とその家族、そしてワンカさんが大きく飛び出してきます。
・11~12ページ目:チョコレート室。両ページの大きな赤いチョコレート室の扉を左右に開くと、美しい野や谷の森のような風景が立体的に出てきます。すべてがチョコレート。人形のような小人たちがいます。ふとっちょ少年オーガスタスがチョコレートの川に飛び込んでしまいます。その下のつまみを引くと、オーガスタスが川に沈み、「バイバイ、オーガスタス」の歌の赤い小さいカードが出てきます(中に歌が書いてあります)
・13~14ページ目:発明室(飛びだすタイトル)。ページを開くと、真ん中に紫のボールのように膨らんだ人が飛び出してきます(魔法のガムで風船みたいに膨らんだガム好き少女バイオレット)。右下脇のつまみを引くと、小人が紫の人間風船を転がし、「バイバイ、バイオレット」の歌の黄色い小さいカードが出てきます(中に歌が書いてあります)
・15~16ページ目:クルミ室(飛びだすタイトル)。ページを開くと、大勢のリスが右に走ります。左下のつまみを引くと、ワガママ金持ち少女イボダラーケがリスたちにダストシュートの穴に落とされ、「バイバイ、イボダラーケ」の歌のピンクの小さいカードが出てきます(中に歌が書いてあります)。
・17~18ページ目:テレビ・チョコレート室(飛びだすタイトル)。ページを開くと、テレビでチョコレートを送る実験室の物語(イラスト)が。右下脇のつまみを引くと、TV好き少年マイクが縮んでTVに入ってしまい、「バイバイ、マイク・テレヴィズキー」の歌のオレンジの小さいカードが出てきます(中に歌が書いてあります)。
・19~20ページ目:ガラスの大エレベーター(飛びだすタイトル)。ページを開くと、ガラスの大エレベーターが空高く立ち上がります。右下のチャーリー少年のボロ家をめくると、壊れた家でチャーリーと家族たちが再会します。さらに右下のシルクハットをめくると、チョコレートが飛び出します。
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