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第1部 本

科学

最強に面白い! ! 光(江馬一弘)

『ニュートン式 超図解 最強に面白い! ! 光 (ニュートン式 超図解 最強に??い!!)』2021/11/30
江馬 一弘 (監修)


(感想)
 太陽の光から虹、オーロラまで、光と色を分かりやすく解説してくれる『超図解 最強に面白い! ! 光』。雑誌ニュートンのようなフルカラーの美麗イラストはありませんが、とても分かりやすいイラスト&説明で「光」のことを教えてくれます☆
 例えば、空気は無色透明なはずなのに、空が青く見えるのはなぜかについては、次のような説明がありました。
「実は、空気中の気体分子は、太陽からの光をわずかに散乱させています。気体分子による散乱は、光の波長が短いほどおきやすいことが知られています。つまり太陽光のうち、青色や紫色の光が散乱されやすいのです。その結果、空のどの方向を見ても、青色や紫色の光が目に届きます。そして私たちの目は紫色よりも青色の光に感度が高いので、空は青く見えるのです。」
 またオーロラは、「大気中の原子が放つ光」なのだとか。
「太陽風の荷電粒子が衝突すると、大気中の原子や分子の中の電子は、エネルギーの高い軌道に跳ね上げられます。このときの原子や分子は、興奮状態(励起状態)になります。
 しばらくすると、エネルギーの高い軌道にいる電子は、エネルギーの低い軌道に移ります。そして興奮状態だった原子や分子は、元の状態(基底状態)にもどります。このとき、軌道のエネルギーの差に等しい電磁波が、放出されます。これがオーロラの光です。オーロラは、原子や分子の種類によって、赤や緑などの色に輝くのです。」
 オーロラの赤と緑は酸素原子で、ピンク色は窒素原子が放つ光なのだとか……なるほど、あの幻想的なオーロラの光は、こういう仕組みだったんだ……。
 こんな感じで、一つのテーマについて見開き1ページで、簡潔な文章&分かりやすいイラストで説明してくれます。全部で125ページと本の厚みも薄く、内容も短い文章とイラストばかりなので、すごく読みやすいのに、説明がとても分かりやすくて感動しました。さすがニュートンだ……。暇な時間にぱらぱら眺めるだけで、「光」への理解が深まりそうな気がします。
 この他にも、「稲光はなぜ直進しないのか」とか、「夜空の星の光は、空気中でカーブする(星は、見えている方向には存在していない)」とか、「色が違う光は、ガラス中での速さも違う」とか、「星から来る光で、星の元素がわかる」など、興味深い記事が満載☆ とても面白くて勉強にもなる素晴らしい本でした。科学に興味のある方は、ぜひ読んでみてください。お勧めです☆
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 なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。

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