ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)
第1部 本
動く&錯視錯覚の本
錯視錯覚ペーパークラフト
動くぺーパークラフト(しんらしんげ)
『紙コップとわりばしと段ボールで作る 動くぺーパークラフト』2021/12/23
しんらしんげ (著)
(感想)
紙コップやわりばしを使って「動くペーパークラフト」を作る、仕掛けたっぷりの紙工作の本です。
材料も道具も、すべて100円ショップや文具店で買えるものばかりなので、気軽に始められます。
また「動く仕掛け」を作るには、そのための工夫をしたイラストなどの画像を準備する必要がありますが、この本の後半はすべて型紙になっているので、それをコピーして使うことが出来ます(一部、両面を使う作品があるので、両面コピーができない場合は、この本のページを切り取って使うと簡単に出来ると思います。そうすると型紙がなくなってしまいますが……。)
本書の構成としては、まず材料と道具の説明、道具の使い方説明があり、その後は各作品の完成図・材料&道具説明と詳しい作り方の説明(写真つき)、最後に全作品の型紙、となっています。
作ることの出来る作品は次の通りです。
・(初級編)パタパタわりばし人形
・(初級編)くるくる紙コップマンガ
・(初級編)変形!プレゼント型メッセージカード
・(中級編)紙パック映画館
・(中級編)紙パックの3D猫
・(上級編)仕掛けだらけのパラパラマンガ
・(上級編)バイクが動く立体アニメボックス
ちなみに表紙の作品は、「(上級編)仕掛けだらけのパラパラマンガ」、この上の小さい写真の作品は、「(中級編)紙パックの3D猫」です。
紙パックの3D猫は「3つ重ねた紙コップの中に手を入れて指で操作すると、猫の顔の向き、まぶた、目、口、しっぽなどを動かすことが出来ます。動かすのになれてくると、まるで猫が生きているように見えるほどです。」というものです(笑)。
とても素敵なのですが、紙コップ作品は、紙コップの形を活かすようにイラストを描く必要があるので、オリジナル作品をつくるのがちょっと難しいかも、と感じてしまいました。それでも、この猫を犬にするとか、自分の飼っている動物に変えてオリジナルを作るだけなら、それほど難しくないかもしれません。
そういう意味で、個人的には、この本を参考にオリジナル作品を作るとしたら、作りやすいのは、「(初級編)パタパタわりばし人形」、「(初級編)変形!プレゼント型メッセージカード」、「(中級編)紙パック映画館」、「(上級編)バイクが動く立体アニメボックス」かな、と思います。なかでも「(上級編)バイクが動く立体アニメボックス」は、構造が簡単で分かりやすく、バイク部分だけ、背景部分だけでもオリジナル化しやすいのに、かなり見ごたえがあるので、夏休みの自由研究に使えるかも、と感じました。
本書を参考に(型紙をコピーして)まず一つ作ってみて、その型紙のイラストの一部をオリジナルで描きなおしたものを作ってみると、「動く」仕組みを理解しながら、創造性も高められそう。なにより「工作の楽しさ」を存分に味わえます☆
しかも、これらの作品は「動く」ので、撮影して楽しむことも出来るのです。
「この作品の醍醐味は、作った後にスマホで撮影してまるでアニメーションのようにその動きを楽しめることにもあります。」
……素晴らしいですね! 子どもの頃に作った工作は、保管場所をとるうえに、どんどん劣化していくので、残念なことに、すぐ捨てることになってしまいますが、作品をアニメとして撮影しておけば、少なくともそのファイル(データ)を残すという方法で、長期保存出来るのですから。
作って、遊んで、撮影して……紙工作の楽しさが凝縮されている本です。ぜひ、お子さんと一緒に、家族みんなで楽しんでください☆
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