ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)
第1部 本
工作(紙以外)
魔法雑貨の作り方(魔法アイテム錬成所)
『魔法雑貨の作り方 魔法使いの秘密のレシピ』2019/9/20
魔法アイテム錬成所 (著)
(感想)
総勢12名の人気ハンドメイド作家が、魔法雑貨の作り方を教えてくれる本です。
レジンを使った作品が多いので、最初にレジンに関する説明&作り方(型への流し込み・硬化の仕方、着色の仕方など)解説があります。
「レジンは英語で「樹脂」のこと。松脂や漆などの天然樹脂と、人為的に製造された合成樹脂のどちらもレジンですが、ハンドメイド作品の材料として呼ばれるレジンの多くは「UVレジン」または「2液性エポキシレジン」を示します。(中略)
国内で2017年から販売が開始された「LEDレジン」は、透明度の高さが魅力、時間が経過しても黄変がなく、LEDライトによる硬化時間が短い点も特徴です。値段はUVレジンよりもやや高めですが、今後さらにシェアが広がっていくと予想されます。」
ちなみに「UVレジン」は紫外線によって硬化する液体で、「2液性エポキシレジン」は主剤と硬化剤の2液を混ぜ合わせることで硬化するレジン液です。
この本で作り方を紹介してくれる魔法雑貨の一部は、表紙写真にあるような素敵なものばかり。
例えば左端の燭台から垂れ下がっている青いアイテムは「スピリットウォーター」。グラデーションがつくよう着色して硬化させたレジンを、コンパウンド(つや出し剤)で磨くテクニックが使われています。
その隣に二つ並んだ青い鉱石の載ったスタンドは、「魔法の杖のオブジェ」。原型となる鉱物の型をとってレジンで複製し、土台になる部分を組み立てて、レジンの鉱石を載せて接着するという方法で作られています(この土台部分は、部品を集めるのが大変かもしれません。でも工作が得意な人なら、写真を参考に、ホームセンターで売っている部品や100均のオーナメントを利用して、似たようなものを自作できるかも)。
そして右端の瓶二つは、「錬金術師の水薬」。エイジング処理を施したガラスボトルに、カラーオイルを注ぎ入れて、タグやアクセサリーをつけたものです。タグは、パラフィンワックスを使って、ロウ引きしてあります。このタグは、いろんな魔法道具に使えそうに感じました(オーブンシートとアイロンなどを使います)。
個人的に、すごくいいなと感じたのは、「魔法円のアミュレット」。大きさの違う丸い金の輪の中に大きな透明の球が入る、動くアクセサリー(アミュレット)で、レジンなどを使わず、ごく普通のアクセサリーの作り方で組み立てているので、簡単そう……ただし部品集めが大変そうですが……。
そして、いろんなアイテムを使って作りたくなったのが、「魔法使いの森」。ガラス瓶の中にガラスや苔、花、天然石を配置して、ハーバリウムオイルを注ぎ、仕上げにラメを散りばめる、という方法で作っています。
この他にも、ワックスを使った「ラツィエルの涙」とか、ポリマークレイと天然石の組み合わせで作った「冒険者のお守りペンダント」とか、素敵な魔法アイテムがいっぱい。
もちろんレジンを使った「魔術師の眼鏡飾り(プラ板活用)」、「宇宙小瓶(真鍮シート活用)」、「クロノスの小瓶(歯車活用)」なども見事な出来栄えです。
すごく素敵な魔法アイテムばかりで、いろんなアイデアが使われていて、とても参考になりますが、型紙などを使っての詳しい作り方はあまり掲載されていないので、少し試行錯誤する必要があるかもしれません……が、それもまた楽しいですよね。
レジンやポリマークレイで魔法雑貨を作る方法&アイデアをいろいろ教えてくれる本でした。眺めているだけで、心がうきうきするようなアイテムばかりです。ぜひ眺めてみてください☆
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