ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

描画参考資料

建築案内@東京(日経アーキテクチュア)

『建築案内@東京』2016/11/12
日経アーキテクチュア (編集)


(感想)
「上質な日常」を味わえるカフェやレストラン、広場、宿など都市生活・観光に欠かせない東京の場所厳選100を写真で紹介してくれる本です。
 東京に行くと、どことなく洗練されたお洒落な雰囲気が漂う空間に頻繁に出会えますが、この本にはそんな魅力的な場所や建物があふれています。
 例えば都心とは言えない二子玉川でも、「蔦屋家電」に入ると思わす、(ここに住みたい……)と感じてしまうほど心地よさのある洗練された空間が……東京ってスゴイ、とあらためて圧倒されてしまいます(もちろんこの「蔦屋家電」も掲載されています)。
 この本には、とにかく東京のいろんな場所の、多種多様な建物が掲載されています。
 谷中や根津では、古民家のリノベーションなど、かなり低予算で出来そうなのにお洒落感が漂う、一般人にも参考にできそうなアイデアの建物がたくさん。古い木造賃貸アパートをギャラリー併設のカフェにした「HAGISO」はかなりシックに見えます。また浅草の「BUNKA HOSTEL TOKYO」では、すごくチープ感漂う仮設みたいなドミトリールームに驚かされました。まだ新しいから、それなりにお洒落ではありますが……なんかカプセルホテルみたい、それも廉価版の(笑)。
 かと思えば大手町や日本橋では、巨大ビル群エリアにふさわしく莫大な費用を費やした上品・洗練の極みのスペースが。例えば煉瓦色の歴史的建造物「三菱一号館美術館」は、個人的に、一般人が気軽に訪れることができるなかで日本一上品な洋館じゃないかと思っています。それと対照的に、立体ガラスの「東急プラザ銀座」は、現代的でとてもお洒落です。
 和風の建物、洋風の建物、現代的な高層ビル、若者の集まる公園……東京にはこんなにも多種多様な場所(建物)があるんだなーと感心させられました。
 しかもここで紹介されているのは、「誰もが訪れることのできる、選りすぐりの場所を集めました。建築かインテリアか、公園かなどの区別は問わずに扱っています。」なので、実際に誰でもその場を訪れることが出来ます(地図や住所も掲載されています)。
 また、これをデザインしたのはどんな会社だろう? と興味を抱く人のために、それぞれの設計、運営に携わった会社も表記されています。これから新しく建てたい(リノベーションしたい)と思っている建物がある方は、自分のイメージに合う建物を、どんな会社が設計したのかが分かるので、参考になると思います。
 個人的にちょっと気になった建物をあげると、「としまエコミューゼタウン(区庁舎の上に超高層の分譲マンションを積み重ねて1棟とした。階段状の庭園やビオトープなどもある)」とか、「回向院念仏堂(竹を植えた空中庭園のある美しいガラスの建物)」とか、「星のや東京(大手町にある搭状の日本旅館)」とか、「根津美術館(竹垣と砂利の長いアプローチが静かな美しさ)」などなど、他にもたくさんありました。いつか機会があったら行ってみたいと思います。
 まさに「東京」というイメージの素敵な場所・厳選100を案内してくれる本でした(23区を7つに分けて厳選100カ所を案内)。建物に興味のある方は、ぜひ読んで(眺めて)みてください。
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 なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。

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