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第1部 本

教育(学習)読書

世界のビジネス書50の名著(バトラー=ボードン)

『世界のビジネス書50の名著』2021/3/19
T・バトラー=ボードン (著), 大間知 知子 (翻訳)


(感想)
『イノベーションのジレンマ』、『学習する組織』、『SHOE DOG』など、ビジネスに必要な想像力とアイデアがつまった『世界のビジネス書50の名著』の要点を簡潔にまとめて紹介してくれる美味しい本で、紹介される名著は次の通りです。
『ヴァージン』リチャード・ブランソン
『タイタン』ロン・チャーナウ
『アリババ』ダンカン・クラーク
『ロボットの脅威』マーティン・フォード
『はじめの一歩を踏み出そう』マイケル・E・ガーバー
『ヒルトンの成功の流儀』コンラッド・ヒルトン
『HARD THINGS』べん・ホロウィッツ
『スティーブ・ジョブズ』ウォルター・アイザックソン
『完全網羅 起業成功マニュアル』ガイ・カワサキ
『ペンギン・ブックスとレーン兄弟』スチュアート・ケルズ
『SHOE DOG』フィル・ナイト
『コンテナ物語』マルク・レビンソン
『リーン・スタートアップ』エリック・リース
『スターバックス成功物語』ハワード・シュルツ
『常識を破る』シーマ・シン
『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』ブラッド・ストーン
『ゼロ・トゥ・ワン』ピーター・ティール
『トランプ自伝』ドナルド・トランプ
『イーロン・マスク 未来を創る男』アシュリー・バンス
『富を築く技術』P・T・バーナム
『富の福音』アンドリュー・カーネギー
『経営者の時代』アルフレッド・チャンドラー
『危機からの脱出』W・エドワーズ・デミング
『経営者の条件』ピーター・ドラッカー
『新版ハーバード流交渉術』ロジャー・フィッシャー、他
『Personal MBA』ジョシュ・カウフマン
『テスコの経営哲学を10の言葉で語る』テリー・リーヒー
『あなたのチームは機能してますか?』パトリック・レンシオーニ
『TEAM OF TEAMS』スタンリー・マクリスタル
『企業の人間的側面』ダグラス・マグレガー
『ストレングス・リーダーシップ』トム・ラス、他
『LEAN IN』シェリル・サンドバーグ
『How Google Works』エリック・シュミット、他
『スノーボール』アリス・シュローダー
『学習する組織』ピーター・センゲ
『GMとともに』アルフレッド・P・スローン
『失敗の科学』マシュー・サイド
『科学的管理法』フレデリック・W・テイラー
『組織に活を入れろ』ロバート・タウンゼンド
『ジャック・ウェルチ わが経営』ジャック・ウェルチ
『リーン生産方式が、世界の自動車産業をこう変える』ジェームズ・P・ウォマック
『イノベーションのジレンマ』クレイトン・クリステンセン
『ビジョナリー・カンパニー4』ジム・コリンズ
『想定外』ジョン・ケイ
『ブルー・オーシャン戦略』W・チャン・キム、他
『Simplify』リチャード・コッチ、他
『マーケティング近視眼』セオド・レビット
『キャズム』ジェフリー・ムーア
『ポジショニング戦略』アル・ライズ、他
『WHYから始めよ!』サイモン・シネック
   *
 読んだことのある本もありましたが、読んでいない本の方が多くて、「要約」を読むだけでも勉強になりました(読んだことのある本も、内容を忘れかけていたので、再確認することが出来ました(苦笑))。
 個人的に、すごく参考になったのは、例えば次のようなものです。
『新版ハーバード流交渉術』より
「(相手が汚い手口や脅し、不合理な提案や要求をしてくる場合の)効果的対処法は、相手のやり口に疑問を投げかけ、交渉を中断して、このまま交渉を続ける意味があるかどうか考え直したいと告げることだ。そうすることで、あなたはあわててまずい判断をすることを避けられるし、相手に行動を顧みる余地を与え、そのやり方が本当に望ましい効果を上げているかどうか考えさせることができる。」
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 また『TEAM OF TEAMS』では、イギリス対フランス+スペイン連合艦隊の戦いでのイギリス(ネルソン)の勝利の原因に関する話がとても勉強になりました。司令官の厳密な命令によって統率されたナポレオン艦隊に対して、イギリス艦隊のすべての艦長は、一人一人が「戦争の企業家」だったそうです。「ネルソンは戦いの最中に艦長が各自で適切な判断を下せるように、彼らを長年かけて育てた。」のだとか。また、次のようにも書いてありました。
「情報漏洩事件が起こる危険はあるが、情報共有によって得られる利益はリスクをはるかに上回っている。専門化された縦割り組織の中だけの指揮命令系統に従うのではなく大胆な情報共有によって総合的な理解が得られるようになる。何が起きているのかを大局的見地から眺め、他の部署のメンバーとともに検討することで、各部署が担当する問題によりよい判断が下せるようになる。」
「上に立つ者の役割は、糸を引いて人形を操ることではなくなり、共感によって文化を創造することになった。」
 ……このように、この本はビジネス書50の名著の単なる要約ではなく、重要な情報をきちんと紹介もしてくれているのです。もちろん紹介された原書を読んだ方が、情報量はずっと多いのですが、この本を読むだけでも役に立つ情報をたくさん見つけられると思います。
 ここで紹介されている名著は、少なくともかつて私が読んだものに関しては、本当に読み応えがあり、重要な気づきを与えてくれるものだったと思います。50冊の中で気になる本があったら、ぜひ原著の方も読んでみてください。原著には著者の方が自ら経験し気づいた内容が生々しく書いてあることが多いので、読者の心に響くパワーが違います。
『世界のビジネス書50の名著』のエッセンスを紹介してくれる本でした。とても参考になるので、ぜひ読んでみてください。お勧めです☆
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 なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。

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