ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)
第1部 本
(しかけ絵本&技法、ペーパークラフト)
しかけ技法(日本の作家)
すぐ作れる材料&型紙つき
4つのカタチが楽しい 立体ポップアップカード(月本せいじ)
『4つのカタチが楽しい 立体ポップアップカード』2021/2/8
月本 せいじ (著)
(感想)
糊もテープも使わずに紙だけを組み上げて作る素敵なポップアップ作品の作り方を教えてくれる本で、球体ポップアップで人気の作家・月本せいじさんの第三弾です
月本せいじさんの作り上げる精緻な白い世界を、エッグ、ダイヤモンド、ドーム、ボックスの4つのカタチに進化させたもので、一瞬で平面から立体に変化する驚きとおもしろさはそのままに、よりかわいく複雑に見えるカタチにパワーアップしています。
表紙の写真でも分かるように、美しいたまご型のエッグ、正面から見るとダイヤ、横から見ると正方形にも四角錐にも見えるダイヤモンド、鳥かごのようなドーム、和の趣のあるボックスの4つのカタチです。
それぞれに簡単なスモールタイプと複雑なラージタイプがありますが、簡単なスモールタイプでも凄く素敵なのが、とても嬉しいです。ちなみに表紙の写真は、簡単なスモールタイプのものです。複雑なラージタイプの方は、「これって、どうやって作るの?」と不思議になるほど緻密にできていて、かなり作りごたえがあります。
しかも「立体ポップアップカード」なので、これらの作品は、立体になるだけではなく、平面にもなるのです。折りたたまれたものが重なっている状態の紙の両脇を押して立ち上げると、表紙のように立体作品になります。ただし「立体ポップアップカード」の「カード」部分はどこなの? とツッコミを入れたくなるほど、大きな平面部分は少ないのですが……外周のフレーム部分に、「お誕生日おめでとう!」と書くとか、真ん中のモチーフ部分にハートマークを入れるとか……そんな感じでしょうか(笑)。
これらの素敵な全35作品の型紙があるだけでなく、そのうちの5作品については、切ってそのまま使える厚紙の型紙もついています。だから、そのページをカッターで切って組み上げると、素敵な立体ポップアップカード5作品を、わりと簡単に作ることが出来ます(写真で詳しく説明してくれる作り方解説もあります)。この5作品には、エッグ、ダイヤモンド、ドーム、ボックスのラージタイプと、ドームのスモールタイプが含まれているので、説明書を見ながら作ってみることで、作品を作る練習が出来ると思います(まずは簡単なスモールタイプから作ってみましょう)。
カードもこの本自体も、作って飾るだけでなく、プレゼントにしても、とても喜ばれることでしょう。
個人的にすごくいいな、と感じたのは、作るのが簡単なのに見栄えがするスモールタイプ。しかも「そのまま使える型紙」に、ドーム型の中心のパーツだけを入れ替えて使えるものが5種類も入っています。これを見ると、周りさえ同じような形に作れば、内側のイラスト部分をオリジナルにするのが簡単だということが一目瞭然で……いつか、オリジナル作品を作ってみたいなー、と夢が膨らみました(笑)。
とても複雑そうな「球体ポップアップカード」を、わりと簡単に作ることが出来る本です。工作好きの方は、ぜひ作ってみてください。お勧めです☆
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月本さんの他の本『SPHERE 不思議な球体ポップアップカード』、『GEAR WORLD 歯車で動くポップアップカード』に関する記事もごらんください。
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