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第1部 本
教育(学習)読書
マインドマップ資格試験勉強法(萩原京二)
『マインドマップ資格試験勉強法』2009/4/15
萩原 京二 (著), 近藤 哲生 (著)
(感想)
忙しいビジネスマンが限られた時間で最大限に効率よく学ぶための勉強法から記憶術、スケジューリング、やる気を維持する方法まで、一発合格する人のノウハウを全て公開してくれる本です。
「マインドマップ」とは「頭の中で起きていることを紙の上に再現するノート術」で、次の3つの基本ルールがあります。
1)用紙の中心にテーマ(キーワード)を置き、そこから描き始める
2)中心から放射線状に枝(ブランチ)を分岐させて伸ばしていく
3)枝の上に文字(単語や短いフレーズ)を載せる
この本では、このマインドマップを、合格のための動機づけや記憶、セルフコントロールのために活用していました。「合格のための動機づけ」のためのマインドマップというのは、こういう自己啓発書ではよくあることで、基本的に何事にも「低欲望」な私がこれを書き始めると、ああー別に合格しなくてもいいや……方向にいきがちなのですが(汗)、この本ではまず「不合格になるデメリット」から描き始めることになっているので、「合格のメリット」をきちんと明確化できて、とても良かったです(笑)。
そして資格試験合格への動機づけが出来たところで、いよいよ「第2章 合格する人の3ステップ勉強法」。目からウロコの勉強法があって、すごく参考になりました。
個人的に最も参考になったのが、「カンニング勉強法」。出題傾向をまず押さえておくために、試験の過去問題集の解説部分を中心に読むための学習法なのですが、「穴埋め問題などの場合、あらかじめ答えを全部記入してしまってから、それを読む」のです。こうすると問題集をテキストとして使うことができるのだとか。……あー、その手があったか!
実を言うと私は「過去問」が大嫌い。「過去問」をやろうとすると、自分がいかに何も覚えていないかを思い知らされるので、そもそも開きたくもなくなっていました(汗)。でも、こんな風に最初に「テキスト」として使うことで「過去問」に慣れ、ついでに「勉強」も出来てしまう一挙両得の素敵な使い方ができたんですね! この本には次のように書いてありました。
「勉強の初期段階で、時間をかけて、一生懸命考えながら過去問を解いている人を見かけます。そんなとき、私は正直言って、「この人は、なんて無駄なことをしているんだろう」と思ってしまいます。だって、勉強をはじめたばかりの頃は、いくら一生懸命考えても、わからないものは絶対にわかりません。考えるだけ時間のムダというものです。だったら、さっさと答えを見て覚えるようにしたほうが合理的。あなたもそう思いませんか?」
……まさしく、その通り(涙)。このワザ、もっと早く知りたかった……この部分を読めただけでも、この本には価値があると感じた文章でした……。(なお、このワザを使うためには、後で「過去問」を「問題集」としても使うために、「過去問」を2冊買う必要があります)。
この本には、他にも「リンキング勉強法(過去問の選択肢をテキストの該当ページに書いて過去問とテキストを結びつけ、重要なところのメリハリをつける)」など、資格試験にとって最も重要な「過去問」の効果的な使い方をいろいろ教えてくれます。
私が資格試験を受けた時には、一番イヤだった「過去問」。でも一番勉強の役にたったのも過去問でした。だいたい試験問題の7割は「過去問」と同じなのだとか。
その他にもいろいろな勉強法や、やる気を維持する方法など参考になる記事がたくさんあります。この本の教えの通りに「資格試験」の勉強に取り組むと、確実に合格率を上げられそうに感じました。これから「資格試験」を受けようと考えている方は、ぜひ読んでみてください☆
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