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第1部 本
(しかけ絵本&技法、ペーパークラフト)

パズル

頭がサクッと! よくなる 東大クイズ(東京大学クイズ研究会)

『頭がサクッと! よくなる 東大クイズ』2018/1/25
東京大学クイズ研究会 (著)


(感想)
 単に知識の有無を問いかけるだけでなく、頭の色々な部分を働かせ、持っている知識を活かして答えを「見つけ出していく」クイズが集められたクイズ集で、内容は次の通りです。
「直感力クイズ」15問
「分析力クイズ」15問
「先見力クイズ」15問
「発想力クイズ」15問
「問題解決力クイズ」20問
   *
「東京大学クイズ研究会」のクイズ集なので、難問だらけかと思いきや……ええ? なんかすごく簡単☆ パズル好きの人にとっては、特に難しくはない問題が多かったと思います。
 それなのに、とても気持ちいい。適度な難易度の問題が多い上に、ちょっと頭をひねらないと、すぐには解けない「ひらめき系ナゾトキ」中心のクイズ集だからです。もちろん全問に解答と解説があります。
 ただし、これはやっぱり「クイズ集」で「パズル集」ではありません。というのも、「常識レベルの知識」だけでは解けないクイズが数問含まれているのです。古いオリンピックのネタとか……。今どきの「頭がよくなる」クイズに、トリビア知識は不要なのではないでしょうか。記憶力に自信がない私だからそう思うのかもしれませんが(汗)、ムダな雑学を覚えるよりも外国語の単語でも覚えたほうが、脳細胞の有効活用になると思いますし、知識で頭がいっぱいになると、その中から答えを見出そうとし始めて、頭の柔軟性が損なわれてしまうような気がします。
 とは言っても、だいたいのクイズは、常識レベルの知識と、発想の転換などの閃きで解けるものばかりでしたし、なにより全問題の下に小さく書いてあるヒントが、とても絶妙なものばかりなので、問題の意味がよく分からずに、「?」となった時には、ヒントを読むと「あ!」とすぐに閃けて、とても楽しくクイズを解くことが出来ました。
 どの問題も数分以内で解けるものがほとんどで、解くために紙と鉛筆が必要なものもあまりなく、気分転換にも最適だと思います。もっとも、どんどん解けてしまうので、やめるタイミングがつかめなくなる問題がありますが……(笑)。
 気持ちのいい「ヒラメキ系」クイズ集でした。ぜひ挑戦してみてください☆
   *   *   *
 別の作家の本ですが、『東大ナゾトレ SEASON II 第1巻』、『東大ナゾトレ SEASON II 第2巻』、『東大ナゾトレ SEASONII 第3巻』など、東大生のパズルの本は他にも多数あります。

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