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第1部 本

教育(学習)読書

こんなにおもしろい 建築士の仕事<第2版>(石井大一朗)

『こんなにおもしろい 建築士の仕事<第2版>』2018/9/5
石井 大一朗 (著)


(感想)
「建築士」の仕事を紹介してくれる本です。街作り協議会・関連するNPO法人と多方面で活躍し、大学でも教鞭を取るという新しいタイプの建築士・石井さんご自身の仕事をはじめ、建築士の仕事や資格を総合的に解説してくれるので、将来、建築関係の仕事がしたいと考えている方にとっては、とても参考になると思います。内容は次の通りです。
第1章 建築を志す次世代に語る―建築業界の今とこれから
第2章 どうして建築士に?
第3章 建築士とは
第4章 建築士の仕事
第5章 今、求められる建築士の力
第6章 建築士のリアル―3人の一級建築士
第7章 建築士試験制度について
第8章 一級建築士事務所開業まで
第9章 建築士の20代、30代、そして40代
第10章 現在の仕事とある1週間
第11章 周辺の資格
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 実を言うとこの本は、建築士になりたいわけではなく「将来、自分の家を建てるとしたら何か参考になるかも」という程度の動機で読み始めたので、もともと建築関係の基礎知識が少ないせいか、前半の第5章ぐらいまでは、「建築士の仕事紹介の本のはずなのに、具体的な仕事の内容がいまいちよく分からないなー」と感じながら読んでいました。
 ところが第6章以降になると、建築家の方々の仕事ぶり(ある一週間のスケジュールまで紹介されています)についての具体的な紹介があったり、石井さん自身が一級建築士事務所を開業した時の経緯の具体的な紹介があったりと、建築士の仕事の様子をリアルに知ることができる内容になって、すごく参考になりました。
 ただ……『こんなにおもしろい 建築士の仕事』というよりは、『こんなに大変 建築士の仕事』という感じもしてしまいましたが……だって、紹介された建築士のほぼ全員が夜遅くまで長時間働いているし、仕事の他に資格取得のための勉強もしているのですから(汗)。
 自分の設計した建物を風景の中で現実に目にすることが出来るだけでなく、その中で生活している人々がいて、後世まで残る……「建築士」って、すごく素敵な仕事だと思っていたのですが、現実はかなり厳しいようです。実は「一級建築士」を受験するためには、建築系大学を出ているだけではなく、2年以上の実務が必要なのだそうです。さらに管理建築士になるには、建築士取得+実務3年なのだとか……。実務経験を積むために、大学卒業後には、まず給料が安いアトリエ事務所のスタッフにスタッフとして勤務する人も多いようです。華やかな仕事のように思っていましたが、やっぱり、いろんな苦労があるんですね……。
 この本は、「建築士」のリアルな姿を紹介してくれます。石井さんが設計事務所として独立した30歳頃の数年間の収入まで紹介されているので、将来、建築関係の仕事をしたいと考えている方にとっては、すごく参考になるのではないかと思います。
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 別の作家の本ですが、『こんなにおもしろい 不動産鑑定士の仕事<第2版>』、『こんなにおもしろい司法書士の仕事<第9版>』など、職業を紹介してくれる本は、他にも多数あります。
 なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。

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