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第1部 本

ペーパークラフトの本(日本の作家)

紙工作(切り紙、ペーパークラフト、モビール、他)

超立体ペーパークラフト 恐竜〈2〉―切り抜く本(渡辺豊)

『超立体ペーパークラフト 恐竜〈2〉―切り抜く本』2004/11
渡辺 豊 (著)


(感想)
 メタリックな感じのカッコイイ恐竜を、4体も作ることが出来るペーパークラフト本です。
 本のほとんどが、切り抜くページです。作り終わると、残るのは表紙と中表紙だけ、という無駄のなさ(笑)。なんとカバーすら、組み立て見本、目次、カラー写真による作り方説明書と、フル活用されています。
 材料となるページは、表面に特殊なビニールコーティングが施されているので、物凄くつるつるしたメタリック銀色になっています。そして組み立てる型紙は、その裏面に印刷されていて、接着剤による糊付けもこの面で行います。完成後は、これらの型紙・糊付け面が全部、恐竜の内側に入り込むことになるので、「これ、本当に紙で出来ているの?」と見た人が驚くような、カッコイイ恐竜が出来上がるのです。
 もっとも普通のペーパークラフトと違って、用紙がビニールコーティングされているので、組み立てには合成ゴム系(透明タイプ)の接着剤を使うことが指定されています。また、表紙を見ても想像がつくように、かなり細かく切り折り&接着して作るものなので、うまく作るのには、それなりの器用さが要求される、難易度の高いペーパークラフトです。
 作ることが出来るのは、次の4体。
1)チュアンジエサウルス(全長 約100㎝)製作時間 10時間
2)スピノサウルス(全長 約55㎝)製作時間 16時間
3)イグアノドン(全長 約47㎝)製作時間 4時間
4)アロサウルス(全長 約45㎝)製作時間 4時間
 制作の目安時間を見ても、簡単に作れる作品ではありません。難易度の低い順(3→4→1→2)の順番での製作が推奨されています。
 とはいっても、作り方はシンプルで、用紙から切り抜いた1ピースをパイプ状にして、パイプ同士をつないでいくように作るだけ(輪切りにした恐竜をつないでいく感じ)。きれいに接着できるように、割りばしや竹串を駆使して丁寧に接着しましょう。間違って接着した場合は、ミツワ製のソルベントを使うときれいにはがせるそうです。綺麗に作りたい方は、これも準備しておくと、安心だと思います。
 上級者向けのペーパークラフト本です。とても紙で出来ているとは思えないほどカッコイイ恐竜が出来るので、ぜひ作ってみてください☆
   *    *    *
 このシリーズには、他に『超立体ペーパークラフト 恐竜』という本も出ています。
 なお、この本は、2018年8月現在、バーゲンブックでも売られているようなので、購入する場合は、そちらを購入することをお勧めします。

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