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第1部 本
(しかけ絵本&技法、ペーパークラフト)

パズル

5分間ミステリー 名探偵登場(ウェバー)

『5分間ミステリー 名探偵登場 (扶桑社ミステリー)』2003/3
ケン ウェバー (著), Ken Weber (原著), 藤井 喜美枝 (翻訳)


(感想)
 人気の『5分間ミステリー』シリーズのケン・ウェバーさんによるミステリー・クイズ集です。
 5分間程度で読める短い推理小説の後に、問題が提示され、読者はその答えを推理する、という趣向のミステリー・クイズが全40問もあります。
 例えば最初の物語「マッケンジービルの爆破」では、爆破予定の古いビルを歩く作業者親子の会話(物語)の後、「Q1:だれかがまだマッケンジービルを利用していると、どうしてブルーノにはわかったのでしょうか?」という問題が出され、その解答は次の物語の終了後に書いてあるという構成になっています。
 問題には1~5の難易度が設定されていて、簡単な順番に並んでいるそうですが、設定されている難易度が高くても簡単に思えるものも結構ありましたし、その逆のケースもあったので、単なる目安と考えた方がいいと思います。難易度が低いうちから意外に難しく思えた問題があったので(汗)、もしかしたら難易度が高いやつは解けないかも……と覚悟していたのですが、別にそんなことはなく、最後まで楽しめました(笑)。
 訳者の方が言うように、「謎を解くヒントになりそうなことは、非常にさりげなく書かれていますので、ケン・ウェバー氏がストーリーの中にちりばめた、数々の目くらましにまどわされず、真に必要な情報をうまく読みとってください。」なのです。
 問題を解くコツは、「ちょっとした違和感を大切にすること」、「問題の現場を現実のものとして視覚的に思い描くこと」だと思います。推理小説を面白くする「目くらまし」に惑わされないようにしましょう!(いくつかの罠に見事にひっかけられて痛む脛をさすりつつ)
 とても面白いミステリー・クイズでした。一話あたり5~10分で楽しめるので、気分転換にも最適です。推理小説好きの方にも、パズルやクイズ好きの方にもお勧めします。
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 ウェバーさんの5分間ミステリー・シリーズには、他にも『続5分間ミステリー (扶桑社ミステリー)』などの本があります。
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 また、別の作家の本ですが、『名探偵推理クイズ (二見レインボー文庫)』、『2分間ミステリ (ハヤカワ・ミステリ文庫)』、『もっと2分間ミステリ』、『まだまだ2分間ミステリ』など、推理ミステリー・クイズを楽しめる本は、他にも多数あります。

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