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第1部 本

しかけ絵本(日本の作家)

ブラックライト絵本 光の杖 不思議な国を大冒険(香川元太郎、他)

『ブラックライト絵本 光の杖 不思議な国を大冒険』2017/12/1
香川 元太郎 (著), 香川 志織 (著)


(感想)
「光の杖」で照らして、隠れたヒントを探し出す冒険(迷路)絵本です。
「光の杖」というのは付属のブラックライトのこと。絵本のページをブラックライトで照らすと、隠された文字や記号が光って見えてくるので、それをヒントに謎を解いて冒険を続ける(次のページに進む)のです。
「迷路絵本」シリーズの香川元太郎さんが原作なので、かなり解きごたえがあって、わくわくさせられます。
 最初のページを開くと、不思議な杖を手にした一人の少年(ジャック)がぽかんと立っています(笑)。この不思議な杖の光る石に導かれて、ジャックは森の奥に入っていくことに。するとそこには、あやしいマークがついた不思議な扉のある古代遺跡(?)が……。
 ここで「光の杖」のボタンを押してライトを照らします。すると「森の古代遺跡」の風景のなかに、たくさんのキラキラ光る記号が浮かびあがります。ブラックライトで照らさない場所には何も見えないので、本当に「魔法の杖みたい!」 冒険気分が高まります☆
 こんな感じで、「光の杖」を駆使して、ロールプレイングゲーム的な謎を解きながら絵本のページをめくっていきます。(実は、問題を解く・解かないに関わらず、ページをめくると「正解を見つけた」ことになっています……でも、ちゃんと見つけた方が、だんぜん楽しいです☆ もちろん私は全問見つけました(ドヤ顔)。というか、すごく簡単なので、ブラックライトさえあれば誰でも解けると思います(笑)。)
 絵本なのに、「ドラクエ」みたいな冒険のロールプレイングゲーム感覚が味わえて、わくわくさせてくれます。探し絵が主ですが、迷路もあって楽しめます。でも、「光の杖(ブラックライト)」がないと、まったく先に進めません。問題の文字の一部がブラックライトで照らさないと見えなくなっていることさえ、あります。
 その「光の杖(ブラックライト)」は、絵本に付属しています。電池交換も出来るし、「ペン」でもあるので、自分の名前などを書くことも出来ます。早速書いて試したみましたが、なんにもないように見える場所なのに、「光の杖(ブラックライト)」で照らすと、さっき書いた文字が見えるようになって、すごく不思議な感じがしました。秘密の文字だ……。
 ただし私の購入した本の「光の杖(ブラックライト)」は、光をつけるスライドボタンがすぐにダメになってしまい、指で押さえつけ続けないと光らないようになってしまいました。かなり安っぽい作りのようです(涙)。たまたま不良品だったのかもしれませんが……。
 それと、「光の杖(ブラックライト)」の使用上の注意は、本の最初のページの下に「やくそく」で「ライトを直接目に当てたり、この本以外の物や人・動物に向けて照らさないこと」と一応は書いてあるのですが、ちょうど本の「帯」の下になる位置なので、「帯」があると気がつきにくく、この「やくそく」は本の上の方に、もっと目立つように書いて欲しかったな、と感じました。だって、こんな不思議な「魔法の光」なんですよ。「ペンで何かを書いてみよう」というところで、この絵本ではなく、友達や兄弟の頬に何かマークを描いて照らして遊んでしまいそう(普通の人はそんなことしない?)……とにかく、本をお子さんに渡す時には、必ず、この部分を読ませるようにしましょう。
 冒険気分が味わえる新感覚の「探し絵本」でした。ぜひやってみてください。とっても楽しいですよ☆
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 別の作家の本ですが、ブラックライト絵本には他にも『ブラックでさがせ! 妖怪探偵修業中』などがあります。
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 香川さんは、他にも『おもちゃの迷路 夜中にめざめるふしぎな世界 (迷路絵本シリーズ)』、『ポケット版 乗り物の迷路』、『ポケット版 動物の迷路』、『ポケット版 昆虫の迷路』、『ポケット版 宇宙の迷路』、『ポケット版 物語の迷路』などの迷路絵本を出しています。

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