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第1部 本
生活
建築知識特別編集 猫のための家づくり
『建築知識特別編集 猫のための家づくり』2017/9/21
(感想)
猫の気持ちを熟知した住まいの専門家や動物行動学者が、「猫が居心地のよい住まい」のアイデアや考え方のコツを、豊富なイラストと写真で分かりやすく解説してくれる本です。
もともとは「建築知識2017年1月号」の「猫のための家づくり」特集だったようですが、それをパワーアップさせて書籍化した本のようです。
内容は、建築家の知識を盛り込んだ「猫のための家づくり」だけでなく、猫の体や習性、飼い方のコツなど、総合的・実践的な猫の参考書になっています☆
実を言うと、猫を飼ったことはないのですが、猫はとても可愛いと思うので将来はもしかしたら飼うことがあるかもしれない……と思っていたところ、書店でこの本を見かけ、内容がすごく充実しているようだったので、即購入を決めました。
建築の本なので、例えば「玄関と猫の生活空間はドアで仕切る」方法が、ネットやフェンスのイラストとともに、間取りの平面図の例まで記載されていて、すごく参考になります。
これから「猫のための家」を新築する方には、「コートハウス」がすごく良さそう。「コートハウス」とは、建物の中央に庭を設けた口の字形の家だそうですが、猫の脱走を心配せずに、猫を中庭で自由に遊ばせることが出来るようなので、猫にとっては理想の家かも(笑)。また「バルコニーで猫を安全に遊ばせる」という記事によると、バルコニーの床としてタイルやブロック類を使用すると、夏場は日射で熱をもってしまい猫が火傷をしてしまう(!)そうです。人工芝も肉球を傷つける可能性があるほか、雑菌やダニが繁殖するなど不衛生になりがちなのだとか……。
さらに「猫が楽しめる・安心できる空間づくり」の章では、キャットウォークやステップについて次のような詳しい解説があります。
「キャットウォークやステップなど猫が運動できる設備をつくるときは、次の1~4の動きができる段差を設けておくとよい。
1)10~15㎝ほどの段差の小さな階段をスタスタと上り下りする動き
2)少し離れた位置に向かって水平方向にジャンプする動き
3)少し高い位置に向かって垂直方向にジャンプする動き
4)25㎝ほどの段差の大きな階段を素早く上り下りする動き
この4つの動きを取り入れると、猫は飽きないうえ、体をくまなく使えるので健康に過ごすことができる。」
ただし、キャットウォークやステップは、猫の運動能力に合わせたものにするのが望ましいようで、猫の種類(ベンガルやマンチカンなど)の他、年齢によっても変わるようです。理想のものを作るのは、けっこう難しそうな気がしました(調節できるように作っておけばいいのでしょうか?)。
「猫が安心して眠るための寝床づくり」では、「寝床の1つにキャリーケースも含める」と、病院に連れていくときや、災害時の避難もスムーズに行えるそうです。
さらに、猫にとって危険な食べ物(ネギ類、チョコレート、コーヒー・紅茶など)や、危険な植物(ユリ、アジサイ、ポトス、アロエなど)など、「知っておきたい猫知識」も幅広く掲載されています。
……というように、「本当に役に立ちそうな実用知識」が満載☆ 猫を飼っている方はもちろん、これから猫を飼いたいと思っている方も、ぜひ読んでみてください。
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別の作家の本ですが、『猫がうれしくなる部屋づくり、家づくり』、『ペットと暮らす住まいのデザイン』など、ペットと暮らすために参考になる本は他にもいろいろあります。
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