ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

健康&エクササイズ

1日5分 横隔膜呼吸で「やせ体質」になる(牧野講平)

『1日5分 横隔膜呼吸で「やせ体質」になる』2016/5/13
牧野講平 (著)


(感想)
 誰でも「1日5分呼吸と姿勢を整える」ことで、「太らない」「疲れない」身体を手に入れる方法を教えてくれる本です。
 人間は誰でも横隔膜を使って呼吸をしていますが、一般の人は70%ほどしか横隔膜が使えていないそうです。そのため痩せにくくなったり、腰痛・肩こりを引き起こしたりするのだとか。この本は、その横隔膜を100%使って呼吸をする方法を紹介してくれます。
 とは言うものの、なぜ「横隔膜呼吸をする」だけで痩せる体質に変わるのか? と疑問にも感じてしまいましたが、次の文章を読んで納得しました。
「呼吸には多くの筋肉が使われますが、これらの筋肉は、ほとんどが姿勢を保つ筋肉でもあるため、正しい呼吸が出来るようになると姿勢がよくなります。そして、呼吸や姿勢を維持するために筋肉が常に働くことで、エネルギーの消費が増え、無駄な脂肪がつきにくくなるのです。」
 ……なるほど。
 そして「呼吸というと、胸の動きを中心とした「胸式呼吸」や、お腹の動きを強調した「腹式呼吸」がありますが、横隔膜呼吸はどちらに偏ることもなく、両方の要素を併せ持った呼吸です。」なのだとか。長年、趣味で管楽器を吹いているので、自然に「腹式呼吸」にはなっているのですが、いまいち肺活量が多くなく、「胸式呼吸」も鍛えたいと思っていたので、この「横隔膜呼吸」には興味津々。がぜん、やる気になりました(笑)。
 具体的には、次の「呼吸リセット」を行う方法のようです。
1)コンディショニング(全身の筋肉を部位ごとにゆらしたり動かしたりする)
2)横隔膜呼吸(胸やお腹を使って呼吸を行う)
3)股関節エクササイズ(体の運動の要となる股関節の動きをよくすることで、身体の不調を改善する)
   *
 この「呼吸リセット」、慣れると、全体(1セッション)で5分しかかからない、というのも魅力ですね☆ 寝転んでバスタオルを使う必要があるものもありますが、面倒な方法がほとんどなく、無理な動きもないので、これなら気楽に続けられそうです。
 特に、まず「コンディショニング」を行うというやり方が、とても効果的なような気がしました。「コンディショニング」というのは、筋肉を揺らすことで全身の筋肉を脱力させる方法なのですが、私たちの身体は、一日中パソコンの前で座っているなどのために、筋肉が固くなっていることが多いので、まずそれを緩めてあげる必要があるそうです。筋肉が動かなくなるパターンには、「使いすぎで疲労している」だけでなく、同じ姿勢でいるために「伸ばされて動かなくなる」こともあるので、運動の前には、この「コンディショニング」を行うとよいのだとか。なお、このコンディショニングは、すぐに効果が現れるのですが、しばらくすると元に戻ってしまうので、毎日継続したほうが良いようです。
 この「横隔膜呼吸」は、身体にいいだけでなく、楽器演奏のための肺活量アップも期待できそうなので、ぜひ日課にしたいと思っています(少なくとも害はなさそう)。みなさんも、ぜひ読んでみてください。なお、この本は、内容のかなりの分量が「横隔膜呼吸や呼吸リセット」はどういう効果が・何故あるのかの解説にあてられていて、実際のエクササイズ部分は、後半にばらばらに記載されているので、「エクササイズ部分だけを知りたい」という方には、あまり向かないかもしれません。それでも一応、最後の方の見開きページに、「ひと目でわかる「呼吸リセット」一覧表」というイラストがあるので、ある程度エクササイズに慣れてきたら、このページだけを見ることで、エクササイズが続けられるようになると思います。
   *    *    *
 牧野さんは、他にも『「横隔膜呼吸」でカラダの不調が治る!』、『InRed特別編集 やせグセがつく! 短期集中 自重トレーニング』などの本を出しています。
   *    *    *
 別の作家の本ですが、『勝者の呼吸法 - 横隔膜の使い方をスーパー・アスリートと赤ちゃんに学ぼう!』、『この30題で呼吸理学療法に強くなる』など、健康に役立つ呼吸法を学べる本は多数あります。

Amazon商品リンク

興味のある方は、ここをクリックしてAmazonで実際の商品をご覧ください。(クリックすると商品ページが新しいウィンドウで開くので、Amazonの商品を検索・購入できます。)