ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

しかけ絵本(海外の作家)
 ※日本語の本(翻訳版)もあります

Matthew Reinhart(マシュー ラインハート)

Disney*Pixar: A Pop-Up Celebration(Reinhart)

『洋書:Disney*Pixar: A Pop-Up Celebration(英語)』2017/12/12
Matthew Reinhart (著, イラスト)


(感想)
 PIXAR(Disney*Pixar)の歴史がぎゅっと詰まったしかけ絵本です☆
 しかけ絵本の名手・ラインハートさんの大型絵本なので、見応え十分。PIXARの長編映画が、1995年の「トイ・ストーリー(Toy Story)」から2017年の「リメンバー・ミー(Coco)」まで、しかけ絵本として表現されています。その他、短編映画や、ピクサースタジオのゲートなど、PIXARの歴史が、この1冊の本の中に凝縮されている感じがします☆
 最初のページの中央上は、PIXARの象徴とも言える短編アニメ「ルクソーJr.(Luxo Jr.)」の主人公の「電気スタンド」の飛び出す仕掛け☆ かわいい電気スタンドが、生きているみたいに飛び跳ねたり、首(?)を傾げたりする、あの衝撃的なCGアニメを覚えている方も多いのではないでしょうか。私も、初めてこの電気スタンドのアニメを見たときの感動を、いまでも鮮明に覚えています。これと同じような電気スタンドが、すごく欲してたまらなかったっけ……(笑)。この短編は、CG映画として初めてアカデミー賞にノミネートされた作品だそうで、以後、記念碑的な意味として「電気スタンドが照らすボール」が、PIXAR作品のどこかに必ず登場するようになったそうです。
 とはいっても、この大型しかけ絵本。実は65ドル(日本円で8千円ぐらい!)もする高価な絵本で、私の購入してきた絵本のなかでも、『Game of Thrones: A Pop-up Guide to Westeros』と並ぶ、かなり高価な絵本なのです。中身を知らないまま予約購入したのですが、ラインハートさんへの信頼なしには、とても予約購入できる値段ではありません……(汗)。今回も、個人的には期待を裏切られることはなかったのですが、ラインハートさんの中で一番凄いしかけ絵本かと言うと……今まで一番わくわくさせられたのは、残念ながら、この本ではなく、もう少し安かった『Transformers』でした。この『Disney*Pixar: A Pop-Up Celebration』にも豊富なしかけが盛り込まれていますが、技法的には、ほぼ普通の「飛び出す(動く)」仕掛けですし、2017年までの全映画を平等に盛り込むためか、「大きなしかけ」も少なくなっています。でも、全ページに長編映画の小さいしかけ絵本(見開き)がついていて、これらは小さいとは言っても、ラインハートさんらしい、かなり凝った作りで、とても見応えのあるものばかりです。
 そういう意味で、この本は特に、PIXAR(Disney*Pixar)ファンの方にお勧めします。高価ですが、PIXAR の歴史を一望できる、素晴らしい絵本です☆

・1~2ページ目:中央上に「ルクソーJr.(Luxo Jr.)」の主人公の「電気スタンドとボール」の飛び出す仕掛け。左に長編映画「トイ・ストーリー(Toy Story)1995」の一場面が飛び出す小さいしかけ絵本(3ページ)。右上に長編映画「バグズ・ライフ(A Bug's Life)1998」の小さいしかけ絵本(3ページ)。右下に長編映画「トイ・ストーリー2(Toy Story 2)1999」の小さいしかけ絵本(3ページ)。中央下にフィルム状の短編映画の小さい引っ張りしかけ2つ(アンドレとウォーリーB.の冒険、ルクソーJr、ティン・トイ)+(レッズ・ドリーム、ニックナック、ゲーリーじいさんのチェス)。
・3~4ページ目:中央上に「CGを作るコンピュータ」の飛び出す仕掛け。左上に長編映画「モンスターズ・インク(Monsters, Inc.)2001」の小さいしかけ絵本(3ページ)。左下に長編映画「ファインディング・ニモ(Finding Nemo)2003」の小さいしかけ絵本(3ページ)。右上に長編映画「Mr.インクレディブル(The Incredibles)2004」の小さいしかけ絵本(3ページ)。右下に長編映画「カーズ(Cars)2006」の小さいしかけ絵本(3ページ)。中央下にフィルム状の短編映画の小さいしかけ(ワン・マン・バンド、フォー・ザ・バーズ、バウンディン)。
・5~6ページ目:中央下に「絵コンテ」の飛び出す仕掛け。左上に長編映画「レミーのおいしいレストラン(Ratatouille)2007」の小さいしかけ絵本(3ページ)。左下に長編映画「ウォーリー(WALL-E)2008」の小さいしかけ絵本(3ページ)。右上に長編映画「カールじいさんの空飛ぶ家(Up)2009」の小さいしかけ絵本(3ページ)。右下に長編映画「トイ・ストーリー3(Toy Story 3)2010」の小さいしかけ絵本(3ページ)。左上にフィルム状の短編映画の小さいしかけ(マジシャン・プレスト、デイ&ナイト、晴れ ときどき くもり)。
・7~8ページ目:中央上に「CGを作るコンピュータ画面3つ」の飛び出す仕掛け。左上に長編映画「カーズ2(Cars 2)2011」の小さいしかけ絵本(3ページ)。左下に長編映画「メリダとおそろしの森(Brave)2012」の小さいしかけ絵本(3ページ)。右上に長編映画「モンスターズ・ユニバーシティ(Monsters University)2013」の小さいしかけ絵本(3ページ)。右下に長編映画「インサイド・ヘッド(Inside Out)2015」の小さいしかけ絵本(3ページ)。左下にフィルム状の短編映画の小さいしかけ(リフテッド、ブルー・アンブレラ、月と少年)。
・9~10ページ目:中央上に「ピクサースタジオのゲート」の飛び出す仕掛け。左上に長編映画「アーロと少年(The Good Dinosaur)2015」の一場面が飛び出す小さいしかけ絵本(3ページ)。左下に長編映画「ファインディング・ドリー(Finding Dory)2016」の小さいしかけ絵本(3ページ)。右上に長編映画「カーズ/クロスロード(Cars 3)2017」の小さいしかけ絵本(3ページ)。右下に長編映画「リメンバー・ミー(Coco)2017」の小さいしかけ絵本(3ページ)。中央下にフィルム状の短編映画の小さいしかけ(ボクのスーパーチーム、ひな鳥の冒険、南の島のラブソング、LOU)。

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