ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)
第1部 本
しかけ絵本(海外の作家)
※日本語の本(翻訳版)もあります
その他の海外の作家
ほっきょくのクリスマス(Arctic Christmas)(ローラー)
『和書:ほっきょくのクリスマス』2016/10/21
ジャネット ローラー (著), ピッパ カーニック (イラスト), Janet Lawler (原著),
『洋書:Arctic Christmas: A Very Cool Pop-Up Book(英語)』2016/10/11
Janet Lawler (著),Pippa Curnick (イラスト),Yevgeniya Yeretskaya (寄稿)
(感想)
クリスマスの夜、北極に住む動物たちのもとへ、南極から特別なお客さんのペンギンたちがやってくる……心温まる素敵なクリスマスしかけ絵本です☆
北極でクリスマスを祝うのは、表紙にも出てくる可愛い動物たち。表紙のタイトルや動物のマフラーなどに銀色の光る塗料が使ってあるので、ところどころキラキラしていていて綺麗です。
ページを開くと、どのページにも大きい仕掛けが! 「北極のクリスマス」のせいか表紙の色が少し地味なので、中も地味なのだろうと思いきや、思いがけないほど充実した内容でした☆
しかも大きく飛び出す仕掛けだけでなく、ページの開閉に連動して「動く」しかけや、引っぱりしかけなど、技法的にもバラエティに富んでいています。ちょっとトボけた表情の動物たちも可愛い素敵なクリスマス絵本。内容的には子ども向けの絵本のようですが、表紙でも分かるように色彩が少し地味めなので、大人の方へのプレゼントにしても喜ばれると思います。……というか、もう少し色は派手でも良かったかも。でも、クリスマス絵本というと、いわゆる赤と緑の派手で明るいクリスマスカラーが定番なので、一味違ったクリスマス絵本として、この方が渋くて素敵かもしれませんね☆
・1~2ページ目:葛飾北斎についての情報(『自画像』、『冨嶽三十六景 凱風快晴』の大きな写真付、しかけなし)
・3~4ページ目:『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』北斎といったらコレ!と言う感じの海の大波と富士山の絵(表紙にもなっている絵)が立体になって、ど迫力で飛び出します。解説付。
・5~6ページ目:『諸国瀧廻り 下野黒髪山 きりふりの滝』勢いよく水が流れ落ちる滝が大きく飛び出します(浮世絵が四角いまま立体になっている所が面白いです(汗))。解説付。
・7~8ページ目:『鳳凰図屏風』解説付。偉大な鳳凰が大きく翼を広げて立ち上がります(右脇の折り畳みを開くと、尾羽を動かして横にさらに長くなります。すごい迫力☆)。
・9~10ページ目:『百人一首 乳母が絵説 在原業平』橋のある風景が大きく立ち上がります。解説付。
・11~12ページ目:『冨嶽三十六景 駿州江尻』強風に笠を吹き飛ばされそうな旅人たちの風景が大きく立ち上がります。解説付。
・13~14ページ目:『菊に虻』大輪の菊の花や虻が大きく立ち上がります。解説付。
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・1~2ページ目:大きなプレゼント箱の後ろに、クッキーを持ったセイウチ、うさぎ、オコジョが飛び出します。
・3~4ページ目:氷の上でトナカイが角を振り、タテゴトアザラシが転がります。氷の下の海では、タテゴトアザラシがキャンディーを氷に立てて飾ります(動くしかけ)。
・5~6ページ目:大きな波をたてて海底からクジラとアザラシが飛び出してきます。空にはハクトウワシと白フクロウが飛翔しています。雪の穴からネズミが顔をだします(引っぱりしかけ)。
・7~8ページ目:シロクマやトナカイがスケート場で遊ぶのを眺めながら、ノウサギたちがお茶を飲みます(つまみをひくと、ウサギがポットのお茶をカップに注ぎます(動くしかけ))。
・9~10ページ目:船でやってくるペンギンたちを、氷の上で出迎えるシロクマやウサギが飛び出します。つまみを引くと、イッカクがツリーに星を投げます(動くしかけ)。
・11~12ページ目:北極のオーロラを眺める動物たちが飛び出します。(ページを開くと、ペンギンが身を乗り出します(動くしかけ)
・13~14ページ目:波をけたてて南に戻るペンギンたちの船が飛び出します。遠くの氷上からシロクマが手を振ります(動くしかけ)
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ローラーさんの他の本、『ようこそ おばけやしきへ』に関する記事もごらんください。
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ローラーさんは、他にも『秋の葉っぱ (とびだししかけえほん)』などのしかけ絵本を出しています。
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