ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)
第1部 本
しかけ絵本(海外の作家)
※日本語の本(翻訳版)もあります
David A. Carter(デビッド・A. カーター)
ウィンター(カーター)
Winter: A Pop-up Book(Carter)
『和書:ウィンター (とびだししかけえほん) 』2015/10/20
デビッド・A. カーター (著), David A. Carter (原著), & 1 その他
『洋書:Winter: A Pop-up Book (Seasons Pop-Up) (英語)』2015/10/6
David Carter (著)
(感想)
冬の静かな森の風景を描いたしかけ絵本。かわいい動物たちがいっぱい出てきます☆
里に近い森の風景。晴れた明るい冬の日、日が落ちてくると、シカが雪のなかを歩き、白い冬毛にかわったオコジョはヒイラギのそばで遊んでいます。だんだん夜になっていくと、動物たちは巣に帰って眠りにつきます。そして、あたりは静けさに包まれるのです……。
日没の風景から始まって、ページが進むとともに、だんだん夜が深まって、満月も顔を出します。静かな冬の森の情景が、しかけ絵本で表現されています。
表紙の絵でも分かるように、動物たちがすごく可愛いです☆ クリスマスっぽいアイテム(赤い実のついたヒイラギ)も少し出てきますが、サンタやツリーなど、クリスマスそのものを表すアイテムは出てこないので、クリスマス絵本ではなく、「冬の絵本」です。
しかけ絵本としては小型で、しかけ技法的には「飛び出し」と「めくり」しかけだけですが、しかけ技法名手のカーターさんの絵本なので、「飛び出す」しかけには、単純な飛び出しだけでなく、ひねり飛び出しや、本からはみ出すほどの高い飛び出しが効果的に使われています。
冬の色彩が綺麗で、出てくる動物のイラストもとても可愛いので、眺めていると、すごく癒されます。お勧めです☆
・1~2ページ目:森の家の近くの冬の風景。ページを開くと、中央に赤い鳥が止まった松(Pine tree)の木が飛び出します(「松」と書いてありますが、モミの木のようにも見えます(笑))。
・3~4ページ目:森の家の近くの冬の風景。雪の結晶が動きながら飛び出します
・5~6ページ目:雪の風景。赤い実のついたヒイラギが動きながら飛び出します。右下の雪の積もった石を持ち上げる(めくる)と、ネズミが眠っています。
・7~8ページ目:雪の風景。背の高い樹が立ち上がります(フクロウがいます)。右下の雪の積もった切り株をどける(めくる)と、キツネが眠っています。
・9~10ページ目:雪の風景。赤い実のついたセッコウボク(snowberry)が飛び出します。下をのぞくとクマが眠っています。
・11~12ページ目:雪の風景。赤や紫のヘザー(花)が飛び出します。赤い待雪草(snow flower)をどける(めくる)と、オコジョ(long-tailed weasel)が眠っています。
* * *
この本には、『オータム (とびだすしかけえほん)』、『スプリング (とびだししかけえほん)』、『サマー (とびだししかけえほん)』などの他のシーズンの本もあります。また、『メリークリスマス
(とびだししかけえほん)』も楽しいクリスマスのしかけ絵本です。
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