ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

パズル

論理思考力養成パズル(フィリップス)

『論理思考力養成パズル (ブレインパズル・シリーズ) 』2009/5/19
チャールズ・フィリップス (著), らんあれい (翻訳)


(感想)
 あなたの問題解決力をぐっと高める「論理思考パズル」。数独、四則演算ゲーム、論理パズルなど、ロジカルな思考力を鍛える45問で構成されています。これをやることで、論理力、判断力、記憶力が自然に身につくそうです(笑)。
「3分で解ける入門問題から、パズル好きをも唸らせる上級問題まで」という謳い文句なのですが、確かに3分以内で解ける問題も数個はあったものの、10分以上かかるものが多く、30分以上かかるものすらありました(汗)。「大人」の頭を鍛えるための問題のせいか、軽い気持ちで始めた初級コースの問題にも意外に難しい(面倒な)ものが多くて、解答に30分以上かかるパズルが嫌いな私としては、(初級でこれでは、上級の問題などやる気が起こるだろうか?)と不安を覚えてしまうほどでしたが、実は初級・中級・上級でそれほど難易度の差がなくてホッとしました。むしろ初級の方が難しく感じる問題もあったほどです。(中・上級では、初級問題を解いた学習効果があったのかもしれませんが……。)と言っても実は全問解いたわけではなく、あまり時間がかかり過ぎる数問はパスしてしまったのですが……。(なお、時間が8分超かかる問題には「タイムプラス」マークがついています。でも、そもそも一般人向けの本にしては、全体的に目標タイムが短すぎるように思えます(汗)。)なお、問題のいくつかに別解がありました。巻末の「答え」と違っていても、正しい答えのことがあります。自分の答えに自信がある場合は、もう一度、問題の制約条件を満たしているかどうかを再確認してみましょう。
 ……ということで多少の不満はあったのですが(汗)、この本には、ロジカルシンキングの王道、の論理パズルはもちろん、数独、ましゅ、四則演算ゲームなど、多種多様な問題が入っていて、とても楽しめました。難易度も少し高めなので、解けたときの爽快感も得られます。また全問にきちんと「答えと解説」が掲載されているので、たとえ解けなくても、解き方を学ぶことが出来ると思います。
 このパズルの最後には、チャレンジ課題として「ふだんの生活と同じような設定のなかで、これまで訓練してきた論理思考のスキルを活かして、ロジック難問を解決してみましょう」という問題が出されます。……が、この問題、ぜんぜんふだんの生活と同じようなものじゃないぞ!とツッコミをいれたくなりました(笑)。ある会社で発生した問題のなかで、暗号や推理問題を解くのですが……ここまでに出てきたクイズとは、全く違う種類の問題なのです。いくつかの問題が同時に提示されるので、(難しい)と焦ってしまう方もいるかもしれませんが、全部で3つの問題を、一つ一つ解いていけば、それぞれの問題はたいして難易度が高くない問題ばかりでした。……もしかしたら、「困難な状況でも問題を切り分けて各個撃破していけばよい」ことを教えるのが、真の狙いなのかもしれませんが……(笑)。
 さて「論理的思考」は確かに問題解決に役にたちますが、ふだんの生活のトラブル状況においては、解決に向けて論理的に話そうとすると、なぜか感情的になって反論してくる人もでてきます。このような論理パズルで「論理思考力を養成」したからといって、論理的に話そうとする場合には特に言い方に気をつけ、相手を「論破しようする」のは絶対にやめましょう。社会での問題は、論理的に「正す」のではなく「解決」すべきものだと思います(ふふ……何かうまいことまとめたぜ(笑))。
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 このブレインパズル・シリーズには、他にも『水平思考力養成パズル』、『高速思考力養成パズル』、『戦略思考力養成パズル』、『創造力養成パズル』、『視覚化力養成パズル』などの本があります。

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