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第1部 本

ビジネス・仕事力向上

絶対に残業しない人の時短(しごと)のワザ(伊庭正康)

『絶対に残業しない人の時短(しごと)のワザ』2015/2/9
伊庭 正康 (著)


(感想)
 リクルート社で全国トップクラスの成績を収めていた伊庭さんが、短期間で成果を出す“残業レス"仕事術を実践的・具体的に教えてくれる本です。
 仕事を効率化する方法として、それほど目新しい内容があるわけではありませんが(汗)、仕事全般に渡って、かなり網羅的に効率化する方法が具体的に紹介されているので、残業続きで困っている方にとっては、数多くのヒントを拾えるのではないかと思います。
 例えば、定時では帰りにくい残業の多い職場でも、「今日は簿記の学校があるので18時に退社していいですか?」とあらかじめ断っておけば、定時退社しやすくなる、など、すごく具体的な方法を教えてくれます。
 また「企画書などをゼロから作らず、他の「強い企画書」を流用して作る」「Gメールを活用する」「メールや文章を箇条書きで書く」など、作業の効率化の方法もたくさんあります。
 ただし、この本は、新入社員の方にはあまりお勧めしません。入社2年以上で、会社の風土になじみ、自分で自分の仕事をある程度コントロール出来るようにはなったけど、なぜか残業が増えて悩んでいる……という方にお勧めします。
 というのも、このような「時短術」というのは、どうしても「合理的に思考する」「他の人に任せられる仕事は他の人に任せる」などが必要になるので、会社の風土がよく理解できていない新入社員の方が無理に実行しようとすると、諸先輩に「自分勝手な奴め……」と思われかねないからです(汗)。
 実際に著者の伊庭さんも、かつては残業中毒だったとか。逆に言うと、社内の周囲の人々は、伊庭さんが夜遅くまで必死で仕事をしていた姿を見ていたということです。このような実績と、現実の仕事能力が身についてこそ、周囲の人から「時短術」が受け入れられるようになるのだと思います。
 さて、この本には、仕事能力を向上させるヒントが数多く紹介されています。
 特に、「会議で稟議を通す時には、「反論への対処」が必要なので、何が何でも反論を引き出さなければならない」という話には、すごく同感させられました。この時、「特に、ないね」と言われたら、「あるとすれば、どんなことでしょうか?」と影響力のある人に問いかけると良いそうです。なるほど……。
 その他にも、話の長い人と会話する時は、「15分でもいいですか?」とあらかじめデッドラインを示すと良いとか、すごく細かい実践的なコツまで教えてくれます。
 このように役に立つコツがたくさんありますので、仕事の効率化を図りたい方は、一度読んでみてはいかがでしょうか。
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 伊庭さんは、他にも『会社では教えてもらえない 仕事が速い人の手帳・メモのキホン』、『残業ゼロだからこそ目標達成! ! 本気でやるチーム時短術』、『すべてを手にする人が捨てている41のこと』、『営業の一流、二流、三流』、『強いチームをつくる! リーダーの心得』などの本を出しています。

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