ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

ビジネス・仕事力向上

エッセンシャル思考(マキューン)

『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』2014/11/19
グレッグ・マキューン (著), 高橋 璃子 (翻訳)


(感想)
 本当に重要なことを見極め、それを確実に実行するための、システマティックな方法論を教えてくれる本です。
 エッセンシャル思考が目指す生き方は、「より少なく、しかしより良く(99%の無駄を捨て1%に集中する)」。その思考法を身につけるには、次の3つの思い込みを克服し、考え方を大きく変える必要があるそうです。
・「やらなくては」ではなく「やると決める」
・「どれも大事」ではなく「大事なものはめったにない」
・「全部できる」ではなく「何でもできるが、全部はやらない」
 この本が教えてくれる考え方は、仕事が多すぎて疲れている方に、特に参考になると思います。実は私自身も、指示された仕事は必ずやり遂げなければならないと考えていました。また、以前は八方美人的なところがあって、他人に頼まれると、本心では面倒だと思いつつも仕方なく仕事を引き受けてしまうという一面もありました(汗)。雑用は埃みたいなもので、「親切そうな」人にまとわりついていくんですよね……。
 このようにやるべき仕事が積み上がりすぎて無力感を抱いてしまうような経験をすると、人は、「努力をすっかりやめてしまう」、「なにもかもやろうとする」という二種類の反応をするそうです。特に優秀な人は、「なにもかもやろうとする」傾向があって、自分を精神的肉体的に追いつめてしまう危険性があります。それについてマキューンさんは、「自分では何ひとつ選べないから、すべてを引き受けているだけなのだ。彼らは選択肢を考えようとしない。言われたことをやるしかないと思い込んでいる」と手厳しく言いきってくれます(汗)。
 ……確かにその通りだと思います。現在は私も「断る」タフさ(多少の陰口にも負けない根性)が身についてきたのですが、それを行う基礎になるのが「エッセンシャル思考」だと思います。しかも、この本の中では、実践的に「断り方」も教えてくれます。それは、「とりあえず黙る」「代替案を出す」「予定を確認して折り返します」「自動返信メール」「どの仕事を後まわしにしますか?」「冗談めかして断る」「肯定を使って否定する」「別の人を紹介する」などの方法ですが……「別の人を紹介する」のは、それを仕事としている人など、紹介したことを喜んでくれる人に限定した方が良いと思います(汗)。
 そして「エッセンシャル思考」でもう一つ大切なことは、「洞察──情報の本質をつかみとる」こと。その例として紹介されている高校のジャーナリズム入門の例が、すごく参考になりました。ジャーナリズムとは「核心を見抜くこと」なのだそうです。
 また編集の次の4原則も、とても参考になりました。
1)削除する:あいまいでわかりにくい要素を排除し、観客や読者の混乱を防ぐ
2)凝縮する:言いたいことを最大限明確かつ簡潔に言えているか?
3)修正する:全体の狙いを明確に把握し、間違いがあるときは修正する
4)抑制する:本当に必要なことにしか手を出さない
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 エッセンシャル思考を使った「見極める」「捨てる」「仕組化する」は、ひとつの輪のようにつながり合っている……自分の人生を、この「良い循環」に乗せていきたいと思います☆ 参考になる記述がたくさんあります。ぜひ読んでみて下さい。
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 別の作家の本ですが、『メンバーの才能を開花させる技法』、『ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果』、『初速思考 30代で一気に突き抜ける人の集中戦略』、『本質を一瞬で伝える技術』など、自己啓発の参考になる本は多数あります。

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