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第1部 本
IT
ブロックチェーンの衝撃(ビットバンク株式会社、他)
『ブロックチェーンの衝撃』2016/6/8
ビットバンク株式会社&『ブロックチェーンの衝撃』編集委員会 (著), 馬渕邦美 (監修)
(感想)
ビットコインやブロックチェーン技術で事業や技術開発を進めるエキスパートの人々が、実務で得たノウハウや知見を、金融の専門家だけでなく、新規事業の開発や経営企画に携わるビジネスパーソンに向けて解説してくれる本です。業界動向と将来展望、ビジネスへのインパクト、法制度など、ビットコインやブロックチェーン技術に関する幅広い情報を、分かりやすく教えてくれます。
「ビットコインなどの仮想通貨や、それを支えるブロックチェーン技術は、極めて斬新なものだ。それは社会の基本的な構造を大きく変える潜在力を持っている」……経済学者の野口悠紀雄さんが言うように、仮想通貨やブロックチェーン技術は、これからの社会に大きな影響を与える可能性が大いにあります。仮想通貨が普及するなら、その影響が大きいのはもちろんですが、仮想通貨とは切り離された「ブロックチェーン技術」を、証券の取引や不動産登記に使っていけるのではないかという取り組みも活性化しているそうです。
仮想通貨(ビットコインなど)に関しては、交換所運営会社の破綻や、マネー・ロンダリングなどに使われるのをどう防ぐかなどの問題が残っているので、どうしても積極的に使うのをためらってしまうのですが、それに使われている「ブロックチェーン技術」だけを、他の分野で利用しようという動きには大いに注目したいと思っています。しかも、それをオープンなインターネットではなく、自社のネットワーク内やパートナー間で利用するネットワーク内だけで使おうというアイデア(「パーミッションドブロックチェーン」や「プライベートブロックチェーン」)もあるそうで、その方が悪用を効果的に避けられそうな気がします。
「ブロックチェーン技術」の適用としては、例えば、証券の取引や不動産登記などの分野(「スマートコントラクト」)などが考えられているそうです。
さらにIoTへの適用も検討されているそうで、ブロックチェーンを用いてシステムを運用することで、セキュリティを確保しつつコストを下げることが期待できるようです。
なるほど……。「ブロックチェーン技術」はかなり洗練された仕組みのようなので、通貨だけでなく、他の分野でも使うことは出来そうですね。
この本は、ブロックチェーン関連の各分野のエキスパートの方が、それぞれの立場で情報をまとめて解説してくれるので、とても内容が充実していると思います。将来のITシステムについて考えている方にとっては、すごく参考になると思います。お勧めです☆
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別の作家の本ですが、『ブロックチェーン 仕組みと理論 サンプルで学ぶFinTechのコア技術』、『ビットコインとブロックチェーン:暗号通貨を支える技術』、『ビジネスブロックチェーン
ビットコイン、FinTechを生みだす技術革命』、『この一冊でまるごとわかる ブロックチェー ン&ビットコイン(日経BPムック)』、『仮想通貨の教科書』、『1時間でわかるビットコイン入門
~1円から送る・使う・投資する~』など、ブロックチェーンやビットコイン関連の本は多数あります。
なお脳科学やIT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。
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