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第１部　本

描画技術

トールヘ゜イントなんでもＱ＆Ａ　ＰＡＲＴ２ (Heart Warming Life Series)

『トールヘ゜イントなんでもＱ＆Ａ　ＰＡＲＴ２ (Heart Warming Life Series)』2008/12/26

（感想）
『ペイントクラフト』創刊時から現在まで続いている連載「トールペイント　なんでもQA」コーナーをまとめた実用的な1冊です（『ペイントクラフト』No.1～No.17をまとめた既刊本『トールペイント なんでもQA』に続く第2弾で、No.18～No.49（No.23、No.29を除く）掲載分をまとめて項目別に再編集）。
　読者から寄せられたペイントに関する質問に、トールペイント作家が、一般的な方法や、作家自身の経験からあみ出したユニークな対処法を回答してくれているので、トールペイントの基礎やアイデアがいっぱい詰まっています。
　第2弾のPart２とのことですが、この本だけでも、塗る前の準備から描き方（ストローク）、さらには補修の仕方、トールペイントの歴史まで、すごく総合的網羅的に掲載されているので、たとえPart１を持っていなくても十分役に立つと思います。
　内容（目次）は次の通りです。
世界のペインティングスタイル
基本の手順
用意するもの
塗る前の準備はどうするの？（サンディング、下地づくり、ベースコート、下絵を写す）
筆の使い方とお手入れ方法は？
溶剤の種類と使い方は？（メディウム、リターダー、シーラー、ステイン、ニス）
どんな描き方があるの？（ベタ塗り、ウォッシュ、グラデーション、サイドローディング、ダブルローディング、バック・トゥ・バック、シェイド・ハイライト、ティント、ライン、ストローク、ドライブラシ、スポンジング、スティップル、スパッタリング、アンティーキング、クラッキング、フォーフィニッシュ、その他）
自分流にアレンジするには？
このモチーフを描きたい（簡単なバラ、しずく、グラス、動物、人物、などなど……）
こんな素材にも描ける？（ガラス、布、ブリキ、植木鉢、などなど……）
作品に傷が！修理できる？（作品の修理・アフターケア、作品の塗り直し）
その他（洋書、トールペイントの組織・団体）
トールペイントの歴史
トールペイントの用語解説
解答者プロフィル
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　目次でも分かるように、トールペイントの総合参考書（図鑑）のような本ですので、これ一冊あるとすごく便利に使えると思います。
　だいたいはQA形式になっています。例えばこんな感じ。
「Q67　完全に乾いていた絵にニスを塗ったら、絵の具がにじんできました。どうすればにじまないのでしょうか？」
「A　もしかして油性のバーニッシュをハケで塗ったのではないでしょうか？　ふつう水性のアクリル絵の具で描いたら水性のバーニッシュを使います。そこへ油性のバーニッシュをハケで塗ると、絵の具が溶け出してにじんでしまいます。それでも油性のバーニッシュを使うならば、必ずスプレータイプのものを使ってください。」
　……このようにすごく具体的な分かりやすいQAのセットが全部で207もあります。トールペイントに興味のある方なら、一冊持っていて損はない本で、お勧めです☆
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『こんなとき、あんなときトールペイントなんでもQ&A』はこの本の第１弾です。
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　別の作家の本ですが、『花を描く アニバーサリーペインティング (レディブティックシリーズno.4239)』、『川島詠子のトールペイント 花の図案集105』など、トールペイントの参考になる本は多数あります。

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