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第1部 本

ビジネス・仕事力向上

モノが少ないと快適に働ける: 書類の山から解放されるミニマリズム的整理術(土橋正)

『モノが少ないと快適に働ける: 書類の山から解放されるミニマリズム的整理術』 2014/2/21
土橋 正 (著)


(感想)
 仕事場のモノを減らして、仕事の効率をあげる方法を教えてくれる本です。
 紙類の流れをつくる、デスクのコックピット化、ミニマリズム的時間管理ほか、仕事がはかどる日々の習慣について、自分の経験を通して、使用中の文房具の名前まで具体的に教えてくれます。仕事机の上に山積みになった書類や文房具から、必要なものを探すのに手間取っている方には、特に参考になると思います(笑)。
 内容は、次のような構成で、前半は書類の監理などについて、後半はスケジュール管理についての整理術を教えてくれます。
第1章 書類、ノート、名刺など紙類の流れをつくる
第2章 デスク環境のミニマリズム
第3章 ミニマリズム的時間管理
第4章 ミニマリズム的プライベートライフ
 著者の土橋さんは、文具のコンサルタントをしている方なので、紹介してくれる文具は、どれも本当に使い勝手が良さそうで、特に、パソコン作業をしている時に、参考資料にしている本を開いたままに出来る「ブックチェア」は、購入しようとすぐに決めてしまったぐらいです(笑)。
 土橋さんは、書類を「使用中の書類」「スキャン用書類」「保存用書類」の3種類に分けて、最終的にはすべてスキャンしてPCに保存しているようですが、これは私も実行を心がけている方法です。
 感心させられたのは、その実行サイクルをきちんと決めていることで、月初めに「スキャン」する日を設定して確実にスキャンし、スキャンした書類は廃棄することにしているそうで、確かに……いつか暇な時にスキャンしようと考えていると、いつまでもスキャンできなくて書類が溜まっていくんですよね(汗)。スキャン用書類のストックに使っている「ハンギングホルダー」も使い勝手が良さそうです。
 この本の冒頭には、土橋さんのとても片付いたオフィスの写真があって……広々した空間の広がるデスクに、(書類を広げて仕事がしやすそう)と羨ましく思いましたが……そういう机になるように片づけるのは、自分しかいませんよね(汗)。このオフィス写真にある「文具」は、本の中で商品名をあげて紹介してくれるので、とても参考になります。
「モノが「ない」とは、空間が「ある」こと」……見習いたいと思います(汗)。
 また後半の「時間の整理(スケジュール管理)」についても、それに活用している文房具とともに教えてくれるので、真似することも出来そうです。
 特に一日の予定を「時計式」に書く方法は、予定を詰め込みがちな人に、すごく参考になると思います。各作業は、実行には手を動かすという物理的な、泥臭い時間が必要になるはずなのに、リスト式に書くと、一時間では不可能なほど書き込んでしまいがちです(汗)。このように時計式に書いて、そのメモの横にアナログの時計を置くと、スケジュール進行状況もよく分かりますし……。
 また「毎月やることを向こう1年分書き込んでしまう」、というのも、つい忘れがちな作業をスケジュールに確実に組み込んでおくのに役に立つと思いました。
 この本は、作業机回りやスケジュール管理など、仕事の効率を上げる方法について、その心構えだけでなく、どのように実行するかを、土橋さんが使っている具体的な方法(文房具名やメモの書き方)まで教えてくれるので、これから仕事を始める新人の方に役に立つのはもちろん、仕事の効率化を図りたいベテランの方にもとても参考になると思います。
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『actto BST-02 ブックスタンド』はとても使いやすいブックスタンドです。また土橋さんは、他にも『仕事文具』などの本を出しています。
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 別の作家の本ですが、『超・オフィス整理術 仕事ができる人はなぜデスクがきれいなのか』、『図解 ミスが少ない人は必ずやっている「書類・手帳・ノート」の整理術』、『図解まるわかり ビジネス力をグンと上げる整理術の基本』など、仕事のための整理術を教えてくれる本は多数あります。

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