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第1部 本
(しかけ絵本&技法、ペーパークラフト)
パズル
立東舎 NAZO-BOOKS) パズルの中のSOS 囚われのパズル作家を救い出せ!(町田あや)
『立東舎 NAZO-BOOKS) パズルの中のSOS 囚われのパズル作家を救い出せ! 』2016/3/25
町田 あや (著)
(感想)
漫画で物語が展開する難解な謎解きブックで、謎解き本シリーズNAZO-BOOKSの一冊です。
「謎制作レーベル「蛇謎」を主宰する気鋭のパズル作家による、漫画でストーリーを楽しみながらパズルを解く新趣向の謎解きブック」ということですが、本当にすごく楽しめた本でした☆
パズルは好きなのですが、基本的に「気分転換」に楽しむという姿勢でやっていたので、ストーリーがあるパズル本にはあまり手を出していなかったのですが(汗)、「漫画」のパズル本だったので、つい興味をひかれて購入してしまいました(笑)。
これが大正解。1600円+税と少し高めのパズル本なのですが、本の構成もすごく凝っています。「謎を解くと開放される袋とじ×5つ(笑……実は自分で切り開くんですけどね)」の他、買った時のレシート(?)とか、小さい新聞っぽいものとか、さまざまなものが詰まっています。そして謎の方も、バラエティ豊かにさまざまな種類のパズルがぎっしりで、しかも難易度が少し高めのものが多いので、パズル好きにはたまらない感じです。やり始めると、つい時間を忘れてしまうのが欠点ですが……(汗)。
ストーリー(漫画)は、ある孤独な青年が、新聞のパズル欄に隠されていた、囚われのパズル作家からのSOSメッセージに気づくところから始まります。そして青年はパズル作家を救い出すために、ある賭けに出るのですが……というもの。
物語は、主に漫画とパズルで進んでいくのですが、新聞のパズルや漫画に裏のメッセージが隠れていて、たくさんの謎が複雑に絡んでくるので、単純に一つのパズルを解いたらお終いとはいかなくて、この謎は何を意味しているのかな、と、もやもやした感じに、どんどん引っ張られていく感じがします。でも、何度も前のページを見返す必要があるので、ちょっぴり目がちかちかしてしまいました(汗)。「ああ、これにはそういう意味があったのか!」と驚かされるのは楽しいんですけど……。
一つ一つのパズルや謎は、パズル好きにとっては、「超難解」と言われるほどのレベルではないのですが、「ひらめき」が必要なものも多くて、数か所「うーん……」と詰まることもありました(汗)。
それでもこの本の素晴らしいところは、絶妙なヒントが巻末に掲載されていること☆ このヒントに助けられて、超難解レベルのものもなんとか自力で解決できました。すべてをヒントなしに解決した方が爽快感を感じられて楽しいのですが、時間を節約したい時もありますので、そういう時には、このヒントが役に立ちます。
しかも全問にきちんと解答&解説があります。実は一部の謎を解くのには、ネット環境などが必要になるのですが、ネット環境がない方でも、謎の大筋の解明はできますし、その問題の解答&解説も読めるので、ほとんどの問題を楽しめると思います。残念ながらストーリーのエンディングを知るためには、ネット環境がないといけないのですが……。
すごく面白い謎解き本でした。パズル好きの方には、特にお勧めします☆
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NAZO-BOOKSシリーズの他の本、『千年クイズ 日本人の脳を活性化してきた平安?昭和の名作謎解き集』に関する記事もごらんください。
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