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第1部 本

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イラスト読図 地図読みは最強のリスク回避(阿部亮樹)

『イラスト読図 地図読みは最強のリスク回避』2016/5/24
阿部亮樹 (著)


(感想)
 主に山登りをする人を対象にした、道迷いリスク軽減のための、見て、読んで、覚えて、使える読図練習帳です。実際の地図を使って演習することで、読図の知識と技術を習得できるように構成してあります。
 内容は次の通りです。
1 基礎知識(地図の種類、地図の基準 ほか)
2 演習(演習の使い方、演習の要)
3 迷う(迷いの要因、迷いの実例 ほか)
4 道具(方位磁石/コンパス、紙地図 ほか)
5 索引
「1 基礎知識」では、地図の基礎知識や地形図の規則がイラストで詳しく解説されます。この本は地形図が読めるようになることを主目的としていますが、建物や道路、鉄道の説明もありますので、街の地図を読むためにも役に立つと思います。
 ふだんは道路地図や市街図しか見ていないので、凸地や凹地の読み方、谷と尾根の読み方がすごく参考になりました。地形図に書き込まれているのは、等高線や川だけじゃなかったんですね(汗)。

 そして「2 演習」では、地形図を見ながらの演習です。地形図を読み解くのが難しいことを、再確認させられました。ページが進むにつれて、どんどん難易度があがっていきます。凸地や凹地はともかく、谷と尾根はすごく分かりにくい(汗)。川があれば谷だと分かるのですが、川や湖など一見して凹地と分かる部分がない限り、谷と尾根を逆に判断してしまいそうです……折り紙みたいに「山線」「谷線」が描いてあるといいのに……(笑)。
 さらに「3 迷う」では、著者の阿部さんが実際に道迷いをした時の体験を基にして説明(要因分析)されているのですが……こんな本を書くほど「地形図」を読める人でも、やっぱり山道では迷うことがあるのですね……初心者の私としては、登山をする時は、有名な登山道の初心者コースだけにしておきたいと思います(汗)。
 そして最後の「4 道具」は、紙の地図やコンパス、電子地図など、地図読みに必要な道具の解説です。紙の地形図の折り方の説明もありました(地形図って、自分で折るんですね……それすら知りませんでした(汗))そしてコンパスの使い方もすごく難しそうで……電子地図やGPSに期待したいです(笑)……でも、電子機器って、電池がなくなると、ただ重いだけの荷物なんですよね……やっぱり紙の地図をちゃんと読めるようになるのが一番なようです。
 方向音痴の私にとっては身の程知らずという感じの本でした(汗)が、これから本格的に登山をしたいと考えている方には、すごく参考になる知識が満載です。演習をして解説をじっくり読むと、少なくとも地形図の読み方の基礎知識は身につくと思います☆
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 阿部さんは、他にも『増補改訂新版 イラスト・クライミング』、『葉・花・実・樹皮で見分ける! 樹木観察ハンドブック 山歩き編 (るるぶDo!)』などの本を出しています。
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 別の作家の本ですが、山歩きに役立つ本には他にも『地図を読むと、山はもっとおもしろい! コミックだからよくわかる 読図の「ど」』、『地図の読み方 地図アプリの使い方 (るるぶDO!)』、『やさしい山のお天気教室』、『山の天気リスクマネジメント (山登りABC)』など多数あります。

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