ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)
第1部 本
自己啓発・コミュニケーション
あなたの話は、なぜ伝わらないのか?
『あなたの話は、なぜ伝わらないのか?』2011/1/25
別所 栄吾 (著)
(感想)
話の伝え方について、準備の仕方から、プレゼンテーションに効果的な資料の作成方法、さらに具体的なプレゼンテーションのやり方まで教えてくれる本です。アドバイスがとても具体的なので、自分では一生懸命話しているつもりなのに、相手には理解してもらえない……と感じている方には、すごく参考になると思います。
個人的に参考になったのは、「第2章 あなたの話は、なぜ伝わらないのか」の「「思いついた順」は、話しやすいが分かりにくい」とか、「見たこと、聞いたこと、言われたことの順番に話してはならない」というアドバイス。確かに、私も新人の頃、自分の考えを話す時に、事前にきちんとまとめないまま、思いついた順に話してしまうことが多かったと思います(汗)。でも、他人の話を聴く時に、これをされると、「いったい何が一番言いたいのか?」がなかなか分からないまま時間ばかりが経ってしまい、すごく困ってしまうことも多かったように思います(汗・汗)。そういう経験(失敗)を積み重ねてきて、ようやく、「話す前には、一度、自分の頭で内容を整理する」癖をつけることが出来るようになり、短時間で要領よく話すことが出来るようになってきました。
この本を読むと、「話す前には内容を整理する」方法を具体的に知ることが出来ます。
例えば、「第3章 準備をすれば、あなたの話は面白いほど伝わる」では、「「なぜ」と「誰に」を考えて、話す「内容」を決める」と言って、次の順番で話すことを教えてくれます。「1.経緯(背景・現状)」→「2.何のために(ニーズ・問題点)」→「3.トピックと目的」→「4.結論と関連情報(必要性・問題点と連動させる)」
話したい内容を「思いついた順」ではなく、このような順番で再構築して話すと、相手も理解しやすいと思いますし、誤解も減らせると思います。
また、「第4章 根拠を添えれば、あなたの話は理解される」では、「三角ロジック」や「なぜなぜ分析」などの手法を活用した論理的思考法や問題解決の方法を教えてくれます。これらの方法には演習もついているので、実践しやすいと思います。
さらに「第6章 わかりやすく話す」や「第7章 身振り・手振りで、話を立体的に表現する」では、プレゼンテーションの方法について、「第一声は、一番遠くの人を見る」「A4一枚は、4分でメリハリをつけて話す」など、具体的にイラストを使って分かりやすく解説してくれます。
全体的には、常識的な内容が多いのですが(汗)、とても具体的・実践的に教えてくれるので、分かりやすくて参考になると思います。新人の方や営業の方へのテキストとしても、使えるのではないでしょうか。
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別所さんは、他にも『あなたの職場は、なぜ問題ばかり起きるのか?』、『会議は長いのに、なぜ何も決まらないのか?』などの本を出しています。
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別の作家の本ですが、『わかりやすく説明する力と問題解決力が、1冊でビシッと身につく本』、『話すチカラをつくる本』など、説明力向上に役立つ本は多数あります。
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