ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)
第1部 本
自己啓発・コミュニケーション
するどい「質問力」!
『するどい「質問力」! 図解問題を1秒で解決する』2008/5/23
谷原 誠 (著)
(感想)
弁護士の谷原さんが、「問題の本質」をズバリ突くための「質問」の仕方を教えてくれる本です。
質問には、「分からないことを聞く」だけでなく、「問題を発見、解決する」「説得する」「相手の考えを誘導する」「決断を迫る」「コミュニケーションを円滑にする」「議論に強くなる」「自分の主張を明快にアピールする」などの力があるそうです。
たとえば「説得する」時には、相手に考えさせる質問をすると効果的だとか。人には、「自分で出した答えには従おうとする性質」があるので、うまく質問することで、その結論が相手自身の発案だと思わせると、実際の行動に結びつくそうです。
なるほど、上手い手だなと思いました(……ちょっと怖い手でもありますが)。
同じように「相手の考えを誘導する」「決断を迫る」時の質問の仕方なども教えてくれます。
その他にも、インタビューの仕方、信頼関係の築き方など、いろんな場面で役に立つヒントがいっぱい。
ただし最後の「答えを求めない質問」は、「いったい何を考えているんだ?」「分かっているのか?」などの、質問の形をとった「恫喝」で、これは、相手が部下や子供の場合には、やってはいけないと思います。このタイプの質問は、相手を委縮させて自分の地位を引き上げるのに役立ちますが、相手との信頼関係は確実に損なわれますから。もちろん相手に嫌われたい場合には、とても効果的だと思いますが……(汗)
それはともかく、この本は「質問」のさまざまな活用方法を具体的に教えてくれます。
しかも親切なことに、本の最後のページに、ポスターとしても使える「質問の例」がついていて、すごく役に立ちます。
表面の「こんなときは、この質問の型」には、例えば、「相手の本音を聞きだすためには、まず自分のことを話してから質問へ(自己開示して相手に安心感を与える)」をはじめとする8つの質問の型が載っています。
また、裏面の「必ず役立つ1秒質問術」には、例えば、「話の主導権を取りたい時には、「仮に○○だとしたら、○○?」など「仮の話」を進めて言質を取る」をはじめとする6つの質問の型が載っています。
どちらの面もすごく参考になるので、自宅のデスク(またはトイレ)の壁に貼って、たまに眺めると、「質問力」を向上させられそうだと思います☆
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この本には、より新しい文庫本版の『図解 するどい「質問力」!: 「人を動かす」心理、「議論に勝つ」心理』や、Kindle版の『図解! 「問題」を1秒で解決するするどい「質問力」!』もあります。
また谷原さんは、他にも『弁護士が教える!人生を成功に導く質問力 質問を制するものが会話の支配者となる』、『弁護士が教える気弱なあなたの交渉術』、『マンガ 弁護士が教える 相手にYESと言わせる技術』、『同業の弁護士から「どうしてそんなに仕事ができるの」 と言われる私の5つの仕事術』、『図解「やっかいな相手」がいなくなる上手なモノの言い方』などの本を出しています。
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