ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)
第1部 本
(しかけ絵本&技法、ペーパークラフト)
しかけ技法(海外の作家)
※日本語の本(翻訳版)もあります
すぐ作れる材料&型紙つき、型紙つき
ウォルトからの贈りもの: 読んで、折って、アートに!
『ウォルトからの贈りもの: 読んで、折って、アートに!』
2015/2/25
ルチアナ・フリジェリオ (著), 水島 ぱぎい (翻訳)
(感想)
本のページを折ることで、紙の彫刻をつくることができる絵本です☆
飛び出すなどのしかけではなく、紙の塊で形をつくるという新感覚のしかけ絵本です。こういう絵本は初めて見ました(笑)。自分で作らない限りは、抽象的な模様が描かれているページが続くだけなので(一部に文章が書いてはありますが……)、「自分で作るしかけ絵本」の一種だと思います。
さて、本のページをざっと眺めると、ほとんどすべてのページは、黄色地に赤い横線が引いてあるだけ?
実はこれ、「アートフォールド」という紙の彫刻を作る絵本なのです。
初めのページにその説明と、作り方が書いてあります。作り方はとても簡単。赤い目印の横線上のラインに辺が合うように、右上からページを三角に折ります(目印のためにページ隅を折るドッグイヤーみたいな感じです。それよりは、かなり大きく折りますが)。同じように、赤い目印の横線下のラインに辺が合うように、右下からページを三角に折ります。こんな感じで、最後のページまで同じように折っていきます。
すると……不思議なことに、表紙のように、赤いミッキーマウスの形が出来てくるのです☆
ただし120ページもあるので、全部折るには1時間以上かかると思います(汗)。コシがある丈夫な紙のため、折っているうちに手が痛くなってくるので、休み休みやりましょう。
折る時は、最初のページから折り始めましょう。実は、最初のページから折り始めると、折ったページがだんだんと次を折るのに邪魔になってくるので、最後のページから折りたくなりますが、最後のページから折り始めると、「折りの土台」がでこぼこになってしまい、折り線がまっすぐにならなくなります。(誰かに、折り終わった部分を押さえてもらうと、やりやすいと思います)。
こうして折っていくと、ミッキーの耳の形がだんだん出来てくるのが分かります。これが、とても楽しい☆ 本の中から、ミッキーを掘り出しているような感じがします(笑)。
数ページごとに、ミッキーマウスの生みの親ウォルト・ディズニーの言葉が書いてあります。例えば、「人生で経験した不運、トラブル、障害、そのすべてがぼくを強くした」のような文章で、勇気や元気が出るような言葉ばかりです☆
このディズニーの言葉が出たら、いったん手を休めて文章を読みましょう(この言葉は、ページを折って紙の彫刻にしても、ちゃんと読める位置に書いてあります)。
そして……頑張って終わりまで折ると、赤いミッキーマウス形の完成☆
本には頑丈な表紙がついているので、表紙写真のように、ちゃんと紙の彫刻として立ちます。この表紙カバーをはずすと、黄色いミッキー模様の表紙が出てきます。この状態で飾ると、さらにアートっぽくなります☆ すごく単純な作業を続けただけなのに、きれいに出来上がるので、けっこう満足感があります。
こうして紙の彫刻として飾って楽しむことも出来ますが、また本棚に戻したくなった時には、全ページの折りを戻すことで、再び普通の厚さの本に戻すことも出来ます(折った部分が少し浮きますが……)。狭い部屋には、これも嬉しい機能です(笑)。
本のページを折るのは、空き時間に少しずつやることも出来て、楽しい気分転換になります。
またプレゼントにも最適だと思います(表紙を開いた最初のページに、メッセージが書ける部分が用意されています)。
これは、病気などで入院中の方への、お見舞いの贈り物にしても良いのではないかと思います。入院中は飾っておけるし、退院時は本に戻して楽に持ち帰れるからです。ただし線に合わせて折るのが少し大変なので、折る力がないような方に贈る時は、いったん折ったページを戻した状態でプレゼントした方がいいかもしれません。
作って楽しく、眺めて気持ちが明るくなる素敵なしかけ絵本です☆
* * *
このシリーズには、他に、花の彫刻をつくる『花物語: 読んで、折って、アートに!』もあります。
また洋書(英語)ですが、ハートの彫刻をつくる『ARTFOLDS: HEART』や、クリスマス・ツリーの彫刻をつくる『ARTFOLDS: CHRISTMAS
TREE』もあります。
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