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第1部 本

文学(絵本・児童文学・小説)

絵本・児童書(日本)

かいけつゾロリの大どろぼう

『かいけつゾロリの大どろぼう (37) (かいけつゾロリシリーズ ポプラ社の新・小さな童話)』2005/07
原 ゆたか


(感想)
 原 ゆたかさんの人気シリーズ「かいけつゾロリ」。本当に面白い本です☆ イラストが満載で童話というより漫画みたいな感じで、ときどき本当に漫画になります(笑)。
 『かいけつゾロリの大どろぼう』は、ブルルーブル美術館の「モニャリザ」にゾロリたちが見とれているところから始まります。すると宿敵の大泥棒グラモが近づいてきて、二、三日のうちに、この絵を自分が盗み出すと囁きかけて去っていきます。
 こんな挑発をされて、ゾロリたち一味が黙っているわけにはいきません。首尾よく美術館に忍び込み、「モニャリザ」を盗みだそうとしたゾロリたちでしたが……なんと! すでに絵は盗みだされた後。しかもそこには「ゾロリさんじょう」と貼り紙されていたのでした……。
 こうして、どたばた推理&追跡劇が始まります。ずる賢いのにどこか間抜けで愉快なキャラクターたち、はらはらするベタな展開(?)、炸裂するおやじギャグ……偽物の絵に混ざった本物の「モニャリザ」探しなどの探し絵も出来て、サービスも満点です。
 ひまわりの花の横でのんびりしている男をモチーフにしたゴッホン作の「ひまあり」の絵など、美術の知識がある人ほど笑える高度なギャグも満載なので、大人も楽しめる作品です(むしろ大人の方が深く楽しめるかも☆)。
 なお、この本には初回30万部に「おやじギャグドリル」という付録がついていたのですが、これが本当に秀逸☆ ドリル形式で「おやじギャグ」を学べるのです。
 例えば「絵を見て、〇〇にあう文字を入れ、おやじギャグを完成させましょう」という問題では、三日月に頭をぶつけている猫が描かれ、問題は「月にず〇〇。」と書いてある……というような感じ(答えはもちろん「つき」で頭突き)。その他、迷路問題などもあります。こんな夏休みの宿題ドリルがあったら、初日に全部やっちゃいますよね☆
   *   *   *
 「かいけつゾロリ」シリーズは多数(2014年12月時点で56)が出ているので、以下の商品リンクでは、この本の他は新作だけを紹介します。(『(56)かいけつゾロリのクイズ王』『(55)かいけつゾロリの大まじんをさがせ!!』、『(54)かいけつゾロリのまほうのランプ~ッ』、『(53)かいけつゾロリ なぞのスパイと100本のバラ』、『(52)かいけつゾロリ なぞのスパイとチョコレート』、『(51)かいけつゾロリのメカメカ大さくせん』)
 また、なぞなぞやパズルを楽しめる本『かいけつゾロリのもっと! なぞなぞ200連発!』や『かいけつゾロリのめいろ&パズル200連発!』もあります。

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