ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

しかけ絵本(海外の作家)
 ※日本語の本(翻訳版)もあります

その他の海外の作家

おそろしい捕食動物

『おそろしい捕食動物 (かがくしかけえほん)』2009/8
サントログラフィクスリミテッド (著), 上野 和子 (翻訳)


(感想)
 かなり強烈に怖いしかけ絵本です(汗)。だいぶ前から存在は知っていたのですが、1ページ目のリアルな蜘蛛(!)を見るだけで、ダメだ……と思っていました。でも、考えてみると、とにかく今まで見た中で一番恐ろしいしかけ絵本だし、こんな怖い本では再販されないかもしれない……二度と手に入らないかも、ということで、記事のネタにするためだけに(?)買ってしまいました(汗)。
 ただ……意外なことに、買って後悔はしませんでした。なぜなら珍しいしかけ技法が使われていて、とても参考になったからです。それは、トラとシロクマのページにある宙に浮く格子組で出来た動物のしかけで、あまり見たことがなかったので、とても参考になりました。しかもトラのページは、読者に組み立てを要求するという無茶っぷり(と言っても、2か所差し込むだけですが)で、へえー、そういうのもアリか……と感心しました(組み立て対象が怖いトラなので、お子さんは触りたくない(組み立てたくない)のでは?という突っ込みはナシで(笑))。なお、シロクマの方はただページを開くだけで、しかけが見られます。さらに、ちょっと珍しい、球形の地球儀のしかけもあります☆
 しかけは、とても大きくて見事なものばかりです。しかもリアルなので、すごく怖いです(泣)。また、絵本にしては解説も充実していますし、中央の大きいしかけだけでなく、ページ脇にもしかけがあるという豪華な作りになっています。が……多分、小さい女の子には恐ろしすぎて、トラウマになるかもしれないほど怖いです。購入時にはご注意ください。とても素晴らしいしかけ絵本ですが、怖いモノに耐性のある方にだけ、お勧めします。
・1~2ページ目:中央に大きな蜘蛛の巣と蜘蛛。左下に引き出す解説。右に小さいしかけ絵本2つ(3+3ページ)。
・3~4ページ目:中央に水しぶきを上げて鮭に襲いかかるハクトウワシ。左右に小さいしかけ絵本(3+3ページ)。左下に引き出す解説。
・5~6ページ目:中央に大きく口を開くワニ。左上に引き出す解説。右に小さいしかけ絵本(3ページ。シンクロして口を開けるワニが面白い)。
・7~8ページ目:左に大きなトラ(そのままだとレリーフ状のトラですが、読者が組み立てると、林から顔を見せる大きなトラの立体しかけになります)。左下に引き出す解説。右上に小さいしかけ絵本2つ(3+3ページ)。右下に引き出すクイズ4つ。
・9~10ページ目:中央に大きな氷山とシロクマ(氷の下にアザラシ)。右上に引き出す解説。左右に小さいしかけ絵本(3+3ページ。右側には地球儀のしかけあり(球形の珍しいしかけで必見です))。
   *    *    *
 別の作家の本ですが、面白くて、ちょっと勉強にもなるしかけ絵本には、他にも、『捕食者探検: 飛び出す世界のどう猛な動物たち』、『サファリ動物探検』、『どうぶつのあかちゃん (5歳からのラルース びっくり百科事典)』、『きょうりゅう (5歳からのラルース びっくり百科事典)』、『ひとのからだ (5歳からのラルース びっくり百科事典)』など多数あります。

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