ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

しかけ絵本(海外の作家)
 ※日本語の本(翻訳版)もあります

その他の海外の作家

Moby-dick: A Pop-up Book

『洋書:Moby-dick: A Pop-up Book(英語)』2007/11
Sam Ita (著)


(感想)
 メルヴィルさんの有名な海洋冒険小説『白鯨』を題材にした、アメリカン・コミックス風のポップなしかけ絵本です。しかけ技法も見事で、ページ中央に大きなしかけが立ち上がるだけでなく、左右にも小さいしかけがついている豪華な作りになっています☆
 しかけ技法もバラエティに富んでいて、随所に工夫が感じられるので、しかけ技法に興味のある方にとっても、とても参考になるのではないでしょうか。
 内容が伝説の巨大鯨と戦う捕鯨船ということもあり、色彩はダークなブルー系なので、男の子向きのしかけ絵本だと思います。表紙の絵を見て分かる通り、中身もちょっとユーモアの感じられるアメリカン・コミックス風になっていて、物語は、文章ではなく漫画の人物のセリフ(吹き出し)で進められていきます。
 とても楽しい豪華なしかけ絵本です☆
・1~2ページ目:中表紙(しかけなし)
・3~4ページ目:中央に大きな船と桟橋のしかけ(右下に動かせる手のしかけ)。左に漫画しかけ絵本(3ページ)。
・5~6ページ目:中央に教会内部の大きなしかけ。左右に漫画しかけ絵本(3+3ページ)。
・7~8ページ目:中央に船長のエイハブの大きなしかけ。左に動かせる船員のしかけ。右に漫画しかけ絵本(3ページ。鯨を捉える漁船群のしかけ)
・9~10ページ目:中央に白鯨に翻弄される帆船の大きなしかけ。左右に漫画しかけ絵本(3+3ページ)。左下にエイハブ船長の動かせるしかけ。
・11~12ページ目:中央に白鯨と死闘する捕鯨船の大きなしかけ。左に漫画しかけ絵本(3ページ)。右に、白鯨とともに大渦にのみこまれる船員たちの動くしかけ。
・13~14ページ目:中央に、海をただようイシュメイルを見つけた望遠鏡の大きなしかけ(望遠鏡の穴が閉じていて分かりにくいことがありますが、筒状に広げて覗き込むと、中に海を漂う男の立体しかけが見えます。この望遠鏡は長く伸ばすこともできます)。右に漫画しかけ絵本(3ページ)。
・15~16ページ目:発行年など(しかけなし)
   *   *   *
 Ita さんの他の本、『Enchanted Christmas Tree In-a-Box』、『Tokyo Pop-Up Book』に関する記事もごらんください。
   *    *    *
 Sam Itaさんは、他にも『20,000 Leagues Under the Sea (Pop Up Book)』、『The Odyssey: A Pop-Up Book』、『Little Red Riding Hood (Classic Fairy Tale Pop-Ups)』、『The Three Little Pigs (Classic Fairy Tale Pop-Ups)』、『Enchanted Christmas Tree In-a-Box』などのしかけ絵本(英語版)を出しています。

Amazon商品リンク

興味のある方は、ここをクリックしてAmazonで実際の商品をご覧ください。(クリックすると商品ページが新しいウィンドウで開くので、Amazonの商品を検索・購入できます。)