ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

しかけ絵本(海外の作家)
 ※日本語の本(翻訳版)もあります

その他の海外の作家

Flip-a-Pic: Faces

『洋書:Flip-a-Pic: Faces(英語)』2013/1
Catherine Vase (イラスト)


(感想)
 子供の顔をめくると表情が変わるという、とても単純なめくりしかけ絵本です。しかけ技法的には、特に珍しいものは何もありませんが、スライド窓のしかけ『ぶきみなやつら(Slide and Find Spooky)』との対比として、ここで簡単に紹介させていただきます。
 この本も『ぶきみなやつら』と同じような軽くて丈夫な紙で作られています。かわいいイラストで楽しい本なのに、価格がとても安い☆ めくりしかけはとても簡単に作れるので、価格も安くできるのです。(この本は、2013年12月時点で700円ほどです。ただし英語版のスライド窓しかけ絵本は、なぜか価格が安いので、あまり変わらない場合もあるのですが……)。
 しかけは、顔全体に貼りつけられた丸い表情の部分を半分に折って手前に倒すと、別の表情に変わる……というすごくシンプルなもので、5人の子供が、さまざまな表情で登場します。すべて上から下に倒すしかけなので、幼い子供にもめくりやすいと思います。表紙は可愛いチョコレート色の肌の女の子ですが、中の子供たちは白い肌の子供たちで、世の中にはさまざまな人種の人間がいることも、それとなく子供に教えることが出来ると思います。
 また表紙の顔の部分が丸くくり抜かれているので、そこから幼い子が自分の顔を出して、ちょっぴり絵本の登場人物気分を味わうことも出来るかもしれません。
 これは、お子さんに渡す最初のしかけ絵本としても使えると思います。しかけが簡単で修理しやすいものなので、めくり部分を壊されるのを覚悟して渡しましょう。めくり部分は丈夫な厚紙で出来ていますし、円形なので角はなく指に刺さる心配もありませんが、指を傷つける心配や破られる心配がまったくない、とは言い切れません。それでも、子供には、小さいケガをすることや、物を壊してしまうことの経験が必要だと思います。失敗せずにすべてのことを学ぶことは、難しいことではないでしょうか。
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 幼い子供向けの「あかちゃんえほん」にも、いろいろなことを楽しく学べるしかけ絵本があります。『たまごのえほん』は、上右下の三方にひらくしかけで、卵から赤ちゃんが産まれる本。『いないいないばああそび』は、手の部分が仕掛けとなっていて、「いないいなーい」と手をめくると、「ばあー」と笑顔があらわれます。また、『ミッフィーの どうぶつ だあれ』や、『ミニしかけベビー (5) のぞいてごらん もよう』は、かくれんぼ遊びをしかけで楽しむ絵本です。
 また、もう少し大きい子供向けの『とびだす!うごく!どうぶつ』、『のりもの』は、他のあかちゃん絵本より、ちょっと複雑なしかけのものが、どんどん飛び出してくる楽しい絵本。『ドアをあけたら』は、窓からのぞいた姿と、ドアを開けたときのギャップを楽しむしかけ絵本で、『みんなのほねほね』は、しかけを開くと骨が見える楽しく学べるレントゲン絵本です。

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