ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)
第1部 本
動く&錯視錯覚の本
錯視錯覚絵本
きてれつ箱
『きてれつ箱 (Nanaブックス)』2009/6
伊藤文人 (著, イラスト)
(感想)
奇想天外なさかか絵の「まさかさかさま」シリーズでおなじみの伊藤文人さんの才能が、炸裂しているトリックアート集です。
「かくす」「ひっくりかえす」「だます」をキーワードに、絵だけでなく、文字や数字までが、逆立ちしたり隠れたりしてトリックをしかけてきます。この一冊に、いろんなアイデアがぎゅっと詰まっています。全国トリックアートコンペ・グランプリ作品の他、さまざまな受賞作品が多数掲載されていて、思わず感心させられる、レベルの高い作品ばかりです。
逆さにすると「馬」が「猫」になるような逆さ絵はもちろんのこと、「あほ」が文字を逆さにしても「あほ」に読めるように書いてあるとか、「しずかさや いわにしみいる せみのこえ」などの有名な俳句数首が、逆さにすると全部、「ふるいけや かわずとびこむ みずのおと」の俳句になる……とか、文字のトリックも面白いです。
何が隠れているのかな?というクイズもありますが、後ろにちゃんと「たねあかし」も書いてあります。たまにぱらぱら眺めると、ちょっと楽しい気分転換になりそうです。
最後のページに付いている「きてれつキューブ」は、立体的な造形物で錯視を楽しめるペーパークラフトで、組み立てると、3面のルービック・キューブが妙な動きに見える……という「へんな立体」です☆
* * *
伊藤文人さんには、他にも、『歌川国芳×伊藤文人 あそび絵くらべ』の他、さかさ絵本シリーズの『まさかさかさま』、『まさかさかさま 虹の巻』、『まさかさかさま 黄の巻』、『まさかさかさま 青の巻』、さかさ絵本ミニシリーズの『まさかさかさま おかしななかまたち』、『まさかさかさま ふしぎサーカス』などがあります。
* * *
また別の作家の本ですが、『江戸の遊び絵』は、遊び精神にあふれた江戸時代の浮世絵を集めた画集です。
Amazon商品リンク
興味のある方は、ここをクリックしてAmazonで実際の商品をご覧ください。(クリックすると商品ページが新しいウィンドウで開くので、Amazonの商品を検索・購入できます。)