ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)
第1部 本
しかけ絵本(海外の作家)
※日本語の本(翻訳版)もあります
その他の海外の作家
アルプスの少女ハイジ
『アルプスの少女ハイジ』1989/01
ヨハンナ スピリ (著), ボルジェ スベンソン (著), キース モーズレイ (著), 上野 和子 (翻訳)
(感想)
1989年に発売された、少し古いしかけ絵本です。
アルプスに生きる少女ハイジの心癒される児童文学を題材にしたものですが、水彩画風の優しい色彩で丁寧に描かれたレトロなイラストもとても良い感じで、飛び出す・動くなどの様々なしかけ技法も、効果的に使われています。なにより感心させられるのは、細部まで行き届いた細かい気配りで、食卓を囲むハイジの後ろの鏡には、椅子にすわるハイジの後姿やロッテンマイヤーさんの顔がちゃんと描きこまれていますし、そっと開けたドアの向こうの夢遊病のハイジが、わずかに時間差をもって歩き出すなど、細かい工夫が随所に散りばめられています。宝物絵本の一つです。
・1~2ページ目:山の上の小屋にいるハイジとおじいさん。つまみを引くと、椅子を作るおじいさんのノコギリが動きます。
・3~4ページ目:(左上)ペーターの小屋の戸を直すおじいさん。つまみを引くと笑顔のハイジとペーターのおばあさんが顔を見せます。(右)山を下りるハイジとデーテおばさん。
・5~6ページ目:クララの屋敷での食事風景。つまみを引くとテーブルの下から可愛い猫が顔をだします。
・7~8ページ目:(左下)階段の所で話し合うクララの屋敷の人々。(右上)クララのお父さんと医師がそっと扉を開くと、夢遊病のハイジが歩き出します。
・9~10ページ目:(左)山に戻って、おじいさんに抱きつくハイジ。(中央)小屋にやってきたクララとロッテンマイヤーさん。(右)つまみを引くとペーターが車いすを崖から落とします。
・11~12ページ目:おじいさんの山小屋全景(森の中に立つ山小屋)。歩けるようになって山を去っていくクララに手を振るハイジとおじいさん。
* * *
この本は残念ながら絶版のようですが、名作児童文学を題材にしたしかけ絵本としては、他に『メロディポップアップ ピノキオ』などいろいろあります。また、キリンの造形が見事な『きりんはダンスをおどれない』、ディズニーのキャラクターが可愛い『ミッキーマウス クラブハウス ちらかったクラブハウスのなぞ』など、心が癒されるしかけ絵本もあります。
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