ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)
第1部 本
しかけ絵本(海外の作家)
※日本語の本(翻訳版)もあります
その他の海外の作家
The Goldilocks Variations
(3びきのくまとおんなのこ ゆかいなもりでおおさわぎ)
『洋書:The Goldilocks Variations: A Pop-up Book(英語)』
2012/10
Allan Ahlberg (著), Jessica Ahlberg (イラスト)
『和書:3びきのくまとおんなのこ ゆかいなもりでおおさわぎ (しかけえほん)』2013/10
アラン アルバーグ (著), ジェシカ アルバーグ (イラスト), 福本 友美子 (翻訳)
(感想)
3びきのくま(Goldilocks and the Three Bears)はイギリスの有名な童話で、3びきのくまの留守中に、家の中にしのびこみ、勝手におかゆを食べ、ベッドで眠りこんでしまう女の子のお話です。このしかけ絵本は、その童話をもとにしているのですが、それだけでは終わりません。これをもとに、くまが33びきだったら…? くまが宇宙人だったら…? おかゆのおわんがしゃべることができたら…?と、いろんな楽しい想像が、もっと楽しい奇天烈なお話となって、陽気でパワフルな女の子が、はちゃめちゃな騒動を巻き起こします。そして、いたずらな女の子が、一日の終わりに家に戻ってベッドに行くと……☆
このしかけ絵本には、大じかけはまったくありません。飛び出すしかけは、本の中の小さな本『3びきのくま』のシナリオ版の中にしかありません。小さな絵本から、森の中の3びきのくまの可愛い家が立ち上がります。
でも、この絵本には、とても珍しいひっぱりしかけがあります。最後の見開きページの家の絵が、昼から夜にぱっと変わるしかけ。普通、ひっぱりしかけで絵を変化させる場合には、どちらかの端から新しい絵を重ねてくるので、徐々に変化するものですが、この絵にはシャッターのように横に切り込み線が入れてあるので、横に分割された部分全体で、昼の絵から夜の絵に、ぱっと変化するのです。またタブを戻すことで、また夜から昼にぱっと戻すことも出来ます。原理は簡単なのですが、意外に珍しいしかけです。また、タイトルや著者名が、ひっぱりしかけで変化するのも、すごく珍しいことです(笑)。さらに見過ごしがちなところにも、細かいしかけがあります。
主人公の女の子の陽気で豪快な性格や楽しい内容に対して、絵本全体の色使いはとても上品なパステルカラーを基調にした優しいもの、というのもすごく可愛いくて素敵です☆
* * *
アラン・アルバーグさんには、手紙やカードが入った『ゆかいなゆうびんやさん』『ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス』などの人気絵本もあります。
また別の作家の本ですが、この本と同じようなしかけで、ぱっと絵が変わる本としては、『クリスマスものがたり』などがあります。
さらに、この本と同じように、ひっぱりしかけを多用している本には、人気キャラクター、ペネロピ・シリーズの『メリークリスマス、ペネロペ!』、『おやすみなさい、ペネロペ』などもあります。ペネロピ・シリーズの本は、紙がちょっと薄いので、しかけを壊さないよう丁寧に扱ってください。また、可愛いペネロペの知育に役立つ本としては、他にも『ペネロペいまなんじ?』、『ペネロペとあそぼう:
DVD付おけいこブック』などもあります。
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