ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)
第1部 本
(しかけ絵本&技法、ペーパークラフト)
しかけ技法(日本の作家)
すぐ作れる材料&型紙つき
立体折り紙アート 世界の旅
『立体折り紙アート 世界の旅 (JTBのムック)』2012/2
茶谷 正洋 (著), 茶谷 亜矢 (著)
(感想)
1枚の紙を切って、折って作る「立体折り紙」の本です。「立体折り紙の本」というより、ベストセラー『折り紙建築 世界遺産をつくろう』で知られる茶谷正洋さんの本と言った方が分かりやすいかもしれません。あの、白い建物のペーパークラフトの本です。
今回の本には、ピラミッドなどの世界の観光名所30点の型図と、作り方のポイントが収録されています。さらに最後のページには、ケント紙が一枚、付録としてついています。これには型紙(建築物ではなく、波打つような曲線が美しい「流れ」という名前の作品)がすでに印刷されているので、切って折るだけで美しいカード(「流れ」のカード)を作ることが出来ます。なお、この付録以外のカードは、自分でケント紙を準備する必要があります。
「用具と材料」「基本のテクニック」「作り方の基本」などの解説があるので、その通りに作っていくと、白くて美しい建築物などが、立体カードとして立ち上がってくるのですが、出来上がりの美しさにこだわらない方は、指示通りの作り方をしなくても良いかもしれません。指示では「作品用のケント紙にコピーした型紙を重ねて、その端点を鉄筆で突いて目印穴を開け、その点と点を鉛筆などの薄い線でつなぐ」とあり、それをカッターで切って折るのですが、細かい線の多い型紙が多いので、この作業がとても大変です。実は、この本の型紙は、すべてケント紙なみの硬さとコシのある紙に印刷してあるので、このページを切り離して、そのまま材料として利用しても良いのではないかと思います(小声)。ただしこの方法を使う場合は、「型紙がなくなってしまう」「本全体の半分の作品しか作れない(型紙には表裏に2作品が印刷されている)」「作品に黒い線が残ってしまう」「作品の裏に模様が残る」というデメリットがあることを覚悟する必要がありますが……。
この本で作ることのできる作品は、次の通りです。どれもとても美しく、この本の後ろにその建物の解説もあるので、名所の写真を眺めながら自分で作った作品を眺めると、より深い感動にひたれるのではないでしょうか。
「パルテノン神殿」「パラポルティアニ教会」「リアルト橋」「ピサの斜塔」「コンスタンティヌスの凱旋門」「円形闘技場」「エッフェル塔」「ノートル・ダム寺院」「ビッグ・ベン」「タワー・ブリッジ」「ノイシュヴァンシュタイン城」「アルハンブラ宮殿」「ギザの三大ピラミッド」「ギザのスフィンクス」「ルクソール神殿」「アブ・シンベル神殿」「タージ・マハル」「万里の長城」「アンコール・ワット」「ボロブドゥール寺院」「富士山」「シドニー・ハーバー・ブリッジ」「ウルル(エアーズ・ロック)」「ゴールデン・ゲート・ブリッジ」「モニュメント・バレー」「自由の女神」「エンパイア・ステート・ビルディング」「ホワイトハウス」「テオティワカン」「モアイ」
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茶谷さんの他の本『折り紙建築 続・世界遺産をつくろう!』に関する記事もごらんください。
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茶谷正洋さんと亜矢さんの「折り紙建築」の本は、他にも『立体折り紙アート 京都・奈良の旅』があります。また茶谷正洋さんと中沢圭子さん共著の『折り紙建築 世界遺産をつくろう』などもあります。
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