ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)
第1部 本
しかけ絵本(日本の作家)
ミゾロギアキラのあそべるガレージ
『ミゾロギアキラのあそべるガレージ』2009/11
溝呂木 陽 (著)
(感想)
大きなガレージ付の家と風景が、本のなかに入っている新感覚&構造の本型ドールハウスです。
360°のメリーゴーランド型しかけ絵本にはお城などのドールハウスになるものがあるのですが、これは、なんと360°以上に開きます! と言っても、一度に実際に開くのは270°ぐらいでしょうか。普通のメリーゴーランド型しかけ絵本のドールハウスは、90°ずつの4方向(4部屋)が開いて、表表紙と裏表紙を合わせることで360°に開くのですが、この本には、7方向(7シーン)もあるために、一度には3方向までしか開けないのです(残り90°分に開かなかったページがたまります)。
そして7シーンもあるので、いろんな組み合わせが楽しめます(もちろん連続する必要があるので、組み合わせ数は、それほど多数には、なりませんが)。このように風景までシーンに入っているドールハウス絵本はとても珍しいので、ちょっと感動しました。
また自動車などをそのまま組み立てられるペーパークラフト(展開図)もついているので、切り取って自動車2台、人間3人、犬、猫、標識を作ることが出来て、それを絵本のシーンに配置して遊ぶことができます。本当に「あそべるガレージ」です。本のページも、少し厚手の丈夫な紙を使ってあるので、子供の不器用な手で扱っても壊れにくいと思います。
この本のモチーフは「自動車とガレージ」なので、一見すると、男の子向けみたいに思えますが、どちらかというと、これを一番楽しめるのは、女の子じゃないかと思えます。家から風景まで揃っているので、人形遊び用の背景として、すごく楽しく使えます(欲を言うと、家のシーンに「居間や台所」も欲しかったと思いますが、『あそべるガレージ』だから、普通のドールハウスにあるものは、入っていないんですね……。
・1~2ページ目:家の中のガレージ。作業机や戸棚もあります。
・3~4ページ目:ガレージの外。ガレージの扉が開きます。
・5~6ページ目:木立を抜けて近くのガソリンスタンドへ。
・7~8ページ目:山や橋を越えてトンネルへ。
・9~10ページ目:海沿いの道。
・11~12ページ目:家に帰ってお休みなさい。
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ミゾロギアキラさんは、紙のクルマのペーパークラフト作家として有名な方で、『紙のクルマ』、『紙のはたらくクルマ』などの人気の本も出しています。
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別の作家の本ですが、『リラックマのポップアップ絵本 夢の世界へようこそ』は、この本と同じように360°開く絵本で、リラックマの夢の世界をたのしめます。
また『うごかす! めくる! こうじげんば』は、9種類の工事現場(建物・クレーン・道路・地下鉄・橋・ジェットコースター・飛行機・船・サーカステント)で働く車や機械など、動くしかけが盛りだくさんの絵本です。
『ペーパークラフト カーズの なかまたちを つくろう!』は、カーズのなかまたちを5台もつくれるペーパークラフト本です。その他にも、楽しく作れる乗り物のペーパークラフト本には、『のりとはさみのいらないペーパークラフト
働く車編』、『はしご車オフロードダンプトラック』、『りったい 乗りもの館』などいろいろあります。
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