ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

しかけ絵本(海外の作家)
 ※日本語の本(翻訳版)もあります

Robert Sabuda(ロバート サブダ)

The Little Mermaid
(リトル・マーメイド 人魚ひめの物語)

『洋書:The Little Mermaid (Pop-Up Classics) (英語)』2013/10
Robert Sabuda (著)

『和書:リトル・マーメイド 人魚ひめの物語』2013/11/13
ロバート サブダ (著), Robert Sabuda (原著), 浅田 美晶 (翻訳)


(感想)
 『The Little Mermaid(人魚姫)』は、童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの代表作の一つで、人間の王子に恋した人魚姫の悲恋物語です。
 この悲しく美しい童話の世界が、サブダさんの魔法の手で、しかけ絵本として幻想的に、華麗に立体化されました。今回ももちろん完成度は高いのですが、しかけ技法的には、ページ中央に壮麗に立ち上がる大仕掛けよりも、小さいしかけ絵本の中に目を引くものが多いようです。このような構造と、ステンドグラス風の美しいイラストが使われていることなど、全体として前作の『美女と野獣』を思い出させます。『美女と野獣』が気に入った方なら、今回の絵本も、とても楽しめるのではないでしょうか。
 しかも、今回のサブダさんのしかけ絵本は、いつもより文章の量がとても多いので、この物語をダイジェストではなく、かなり詳しく読むことが出来ます。原作の通りに、海に身を投げた、けなげな人魚姫は、白い泡の中から空気の精となっていきます(涙)。

・1~2ページ目:人魚の海底(聳え立つ海藻のタワー)。右に物語しかけ絵本(15ページ:動きのある大きなしかけ!)
・3~4ページ目:嵐の海。巨大な帆船が飛び出してきます。右に物語しかけ絵本(7ページ:美しい花火が打ちあがり、溺れる王子を救う人魚の動きが素晴らしい)
・5~6ページ目:海底の魔女の髑髏屋敷。左右に物語しかけ絵本(5+3ページ。人魚の下半身が人間の脚へと変化します)
・7~8ページ目:王子の城の庭。右に物語しかけ絵本(7ページ。人間の姿になった人魚が踊ります)
・9~10ページ目:王子と王女の結婚式。右に物語しかけ絵本(5ページ。空気の精となった人魚が空中を漂っていきます)
   *   *   *
 原作の物語に興味がわいた方には、『完訳アンデルセン童話集 1 (岩波文庫)』などがあります。
 また、ディズニーの名作アニメ映画には、『リトル・マーメイド ダイヤモンド・コレクション (期間限定)』ブルーレイなどがあります(DVDもありますが、ここではブルーレイ版を紹介します)。

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