ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

しかけ絵本(海外の作家)
 ※日本語の本(翻訳版)もあります

その他の海外の作家

魔女のゼルダのバースデーケーキ
 (Witch Zelda's Birthday Cake)

『和書:魔女のゼルダのバースデーケーキ』2003/9
エヴァ タチェバ (著), Eva Tatcheva (原著), 上野 和子 (翻訳)

『洋書: Witch Zelda's Birthday Cake: A Pop-up Book』
1999/10
Eva Tatcheva (著)


(感想)
 かぼちゃの形をした絵本です。かぼちゃは魔女のゼルダのパーティのケーキの材料になるのです。パーティといっても、とてもいたずら好きで、だらしない魔女のゼルダが主催するので……もちろんただで済むはずがありません。
 かぼちゃ絵本の表紙の窓から、そっとこちらを覗いてくるゼルダの、にやついた表情……うーん、なんか恐ろしくも楽しいことを早くも予感させるではありませんか。
 招待客は友達の魔女や魔法使いたちですが、この人たちもまた一癖ありそうな感じ。
 話の内容も、味のあるイラストも、不思議なユーモアとホラーに満ちているのですが、様々なしかけ技法も随所に効果的に施されていて、読者を楽しませてくれます。ハロウィンのプレゼントにしても、とても喜ばれると思います。
 と、こんな風にまったくの傍観者として、にやにやしながらユーモラスでホラーな展開を楽しんでいると、最後のパーティには、なんと読者用の予約席がありました! そ、そのケーキを食べるのは、ご遠慮したい!(冷や汗)

・表紙:矢印のついたつまみをひくと、窓からゼルダが顔を見せます。
・1~2ページ目:表紙イラスト(しかけなし)
・3~4ページ目:パーティについて思案をめぐらす魔女ゼルダの部屋。箪笥の引き出しにも変なものが入っています。
・5ページ目:ケーキ作りに張り切る料理長と料理人たち。
・6ページ目:招待状を書くゼルダ。
・7~8ページ目:大きなかぼちゃを運ぶ料理人たち。
・9~10ページ目:ケーキをのこぎりで切ったり、チーズをすりおろしたり、鍋で何かを煮たりしている料理人たち。腕の動きが楽しい。
・11~12ページ目:招待状を受け取った魔女や魔法使いたち。
・13~14ページ目:かぼちゃケーキを楽しむ魔女たちのパーティ。みんながケーキを食べると……!
   *   *   *
 この本は残念ながら絶版のようですが、ハロウィンを題材にした楽しいしかけ絵本には『ハッピー ハロウィン!』などもあります。
  また、この絵本と同じように、本の形が四角くない変形しかけ絵本としては、『アンパンマンのとっきゅうれっしゃ』『どうぶつぶっく』『こえがきこえるワンワンおめん(なりきりえほん)』などがあります。『3びきのちびねずみ』は指人形がついていて、2、3匹目は本のページの窓(切込み)から飛び出せる仕組みがある楽しいしかけ本です。
 さらに、本というよりおもちゃと言った方が良いような、楽しい鞄型の変形しかけ絵本には、『わたしのおかいもの』『コクヨ WORK X CREATEシリーズ わたしのおかいもの』などがあり、本に入っている指輪を実際に取り出して遊ぶことが出来ます。


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