ちょき☆ぱたん　お気に入り紹介　(chokipatan.com)

第１部　本

しかけ絵本（海外の作家）
　※日本語の本（翻訳版）もあります

David A. Carter（デビッド・A. カーター）

Yellow Square（きいろいしかくちゃん）

『洋書：Yellow Square: A Pop-up Book for Children of All Ages（英語）』2008/9
　David A. Carter (著, イラスト)

『和書：きいろいしかくちゃん (しかけえほん)』2008/10
　デビッド・A. カーター (著), David A. Carter (原著), きたむら まさお (翻訳)

（感想）
　しかけ絵本好きの人間のバイブルと言っても良い『実物で学ぶしかけ絵本の基礎知識ポップアップ』の作者の一人、デビッド・A. カーターさんが、多彩なしかけ技法を惜しげもなく披露してくれる珠玉のしかけ絵本シリーズの第四弾。前作『One Red Dot（あかまるちゃん）』『Blue 2』『600 Black Spots』にも無かった手法（霧の向こうのオブジェ、ネットを利用した造形など）が今回も入っていて、しかけ技法の参考書としても使えます）。今回は、糸を利用した回転しかけが、外から見やすいように出来ていて、しかけ技法を学ぶための絶好の素材になっています。
　もちろん凄いのは技術力だけではありません。立ち上がる抽象造形は、美術館の展示に耐えるほどの芸術性があり、しかも今回も、どこかに隠れている「黄色い正方形」を探す楽しみもあるのです（嬉しいことに、前作の「赤丸」、「黒丸」や「青２」が隠れていることもあります）。
　子供はもちろん、大人も楽しめる芸術性の高い一冊。ただ、今回のしかけには、横から引っ張り立たせる長方形のしかけなど、戻りにくくて壊れやすいものも含まれていて、取扱いに注意が必要です（その仕組み自体はとても珍しいものであったりもします）。
　ペーパークラフト好きなら、ぜひとも手に入れることをお勧めします。英語の本ですが、文章はほとんどなく造形物がメインの本です。ページを開いたまま飾って眺めるのも、とても楽しいですよ！

・１～２ページ目：交差する渦巻き
・３～４ページ目：霧の向こうの造形（トレーシングペーパーを利用したしかけ）
・５～６ページ目：くるくる回る旗（糸を利用した回転しかけ）
・７～８ページ目：ネットを利用した塔のしかけ
・９ページ目　　：引っ張りあげる渦巻き
・10ページ目　　：横から引っ張り立たせる長方形のしかけ
・11～12ページ目：天体模型のようなオブジェ（星の軌跡のような回転盤オブジェつき）
・13～14ページ目：広がる円形オブジェ
・15～16ページ目：クリスマスツリーのようなオブジェ
・17～18ページ目：キャンドルのようなオブジェ
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　この作品はシリーズ展開していて、この作品が第４弾です。第１弾は、『あかまるちゃん（One Red Dot）』、第２弾は、『あお2ちゃん（Blue 2）』、第３弾は、『くろまるちゃん（600 Black Spots）』、第５弾は、『しろいおと（White Noise）』です。
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　カーターさんは多数のしかけ絵本を出していますが、そのうちの虫シリーズの楽しい絵本には、『むしむし のりものでゴー!』、『むしむし いえをたてる』、『ようこそ むしむしランドへ』などがあります（このシリーズの絵本は、全部楽しい絵本です☆）。

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