ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

しかけ絵本(海外の作家)
 ※日本語の本(翻訳版)もあります

Robert Sabuda(ロバート サブダ)

Alice's Adventures in Wonderland(不思議の国のアリス)

『洋書:Alice's Adventures in Wonderland(英語)』2003/10
Lewis Carroll (著), Robert Sabuda (著)

『和書:不思議の国のアリス』2004/11/16
作・絵:ロバート・サブダ 原作:ルイス・キャロル 訳:わく はじめ


(感想)
『不思議の国のアリス』原作の挿絵画家ジョン・テニエル風のクラシックなイラストを素材に、ロバート・サブダが見事なポップアップ絵本を作ってくれました。ページをめくるたびに、立ち上がってくる森や深い穴に落ちていくアリス、家やお茶会のテーブル、雪崩落ちるトランプなど、魔法のような空間が目の前に次々と展開していきます。
 この本は、ページ中央に巨大で複雑なしかけがあり、ページ左右のどちらかに、小さなしかけ絵本(物語が書かれている)が、ついているという構造になっています。この小さなしかけ絵本の方にも、飛び出してくるしかけがついているだけでなく、回転しながら動くような少し複雑なしかけすら入っていて、その完成度と緻密さ、サービス精神には、本当に脱帽ものです!
 物語は『不思議の国のアリス』を簡潔にまとめたものですが、絵本としてはかなり詳しく書かれているので、洋書を買った方は英語の勉強にもなります。

・1~2ページ目:中央には、巨大な林が立ち上がるしかけ。ページの左に物語の書かれたしかけ絵本(5ページ)、右に本棚の井戸に落ちていくアリスのしかけ。
・3~4ページ目:家から手足が飛び出てしまうほど巨大化したアリスのしかけ。ページの左に物語しかけ絵本(7ページ)。
・5~6ページ目:赤ちゃんをあやす貴婦人。ページの左に物語しかけ絵本(9ページ)。
・7~8ページ目:長いテーブルが立ち上がるアリスのお茶会。ページの左に物語しかけ絵本(5ページ)。
・9~10ページ目:見物客の前の女王とアリスの試合。ページの左に物語しかけ絵本(7ページ)。
・11~12ページ目:アリスに襲い掛かるトランプのアーチ。ページの右に物語しかけ絵本(7ページ)。
    *   *   *
 サブダさんの本ではありませんが、不思議の国のアリスを題材にした、しかけ絵本には他にも『メロディポップアップ ふしぎの国のアリス』など素晴らしい本があります。また、ディズニーのさがし絵絵本『アリスと不思議の国のABC』も楽しいです。
 不思議の国のアリスの原作小説を読みたくなった方には、『不思議の国のアリス(角川文庫)』と、その続編『鏡の国のアリス (角川文庫)』などがあります。また、不思議の国のアリスの世界をもっと知りたい方には、『図説 不思議の国のアリス』はいかがでしょうか。さらに、ディズニーの名作アニメ映画の『ふしぎの国のアリス』(DVD、ブルーレイ)もあります。

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