ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)
第1部 本
しかけ絵本(日本の作家)
ONE PIECE GRAND PAPER ADVENTURE 3D
『ONE PIECE GRAND PAPER ADVENTURE 3D』 2007/6
尾田 栄一郎 (著)
(感想)
尾田栄一先生の大人気漫画「ONE PIECE」の名シーンの数々が、飛び出す絵本になりました。巨人の闘う島・リトルガーデン、雪と桜が舞ったドラム王国、そして砂漠の国アラバスタ……ゴーイング・メリー号と共に幾多の大冒険を繰り広げてきた麦わらの一味の航海が、さまざまな技巧を凝らした、しかけ絵本の中に展開していきます。立体造形の素材には、アニメ制作スタッフが作画を手がけた美麗イラストそのものが利用されているので、「ONE PIECE」ファンにも納得の出来栄えだと思います。
全体としては、本の見開きページに大きいしかけがあり、左右にも小さいしかけ絵本が付いているという構造になっています。この左右のしかけ絵本は、大きいしかけの地面と絵柄がきちんと合っているなど、とても丁寧に作られています。
別冊の小さい解説付ですが、それには「ONE PIECE」のお話自体はほんの少し書いてあるだけで、主な記事は、しかけに関するコメントなどです。
・1~2ページ目:出航するゴーイング・メリー号。左に船の舵(円盤しかけ)。右に小さなしかけ絵本(3ページ。麦わら帽子のしかけ。丸く立ち上がるしかけはとても難しいのに、麦わら帽子がとてもきれいに実現されています)
・3~4ページ目:巨人族の戦士の闘い。左右にしかけ絵本が4つ(3+3+3+3ページ。船がジャングルを航行したり、火山が噴火したりします)
・5~6ページ目:空島。空飛ぶ方舟マキシム。左右にしかけ絵本3つ(3+3+3ページ。左の黄金回転弾の大きなしかけは、とても珍しくて参考になるしかけです。いったん開くと閉じにくいので、手でていねいに押し込んでやりましょう)
・7~8ページ目:大口を開けるワポル王。本の開閉で大口がぱくぱく開きます。左にしかけ絵本2つ(3+3ページ。桜の木など)。右に旗を振るチョッパーの動くしかけ。
・9~10ページ目:水の都エニエス・ロビー全景。左右にしかけ絵本3つ(3+3+3ページ。右の海列車・ロケットマンのしかけはかなり大きい)。
・11~12ページ目:砂漠の王国アラバスタの宮殿。左右にしかけ絵本5つ(3+3+3+3+3ページ。空飛ぶ鳥、トルネードなど多彩なしかけ技法が駆使されています)
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この素晴らしい「ONE PIECE」のしかけ絵本を手掛けている、さくらいひろしさんは、子供向けの人気しかけ絵本『とびだす!はたらくくるま』『どうぶつむらのとびだす!やさいばたけ』も出しています。
「ONE PIECE」のしかけ絵本は、残念ながらこれだけのようですが、海賊ものが好きな方には、『海賊学』『幽霊海賊船―ホログラム絵本』なども発売されています。また、迷路や絵さがし絵本には、『冒険!発見!大迷路 海賊アドベンチャー』『チャレンジミッケ!7 パイレーツ』『1001の海賊たちをさがせ!』などがあります。
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