ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

自己啓発・コミュニケーション

つながる技術(キラム)

『つながる技術 人生を豊かにしてくれる大切なこと』2025/3/23
キャスリー・キラム (著), 川上純子 (翻訳)


(感想)
 最新の幸福研究と科学が明らかにした「長寿・健康・幸せ」と「人間関係の質」の驚くべき関係を教えてくれる本で、主な内容は次の通りです。
序 人とのつながりが健康を左右する
Part1 ASSESS「つながりの健康度」を測る
1章「健康」の意味を再定義する
2章 人間関係の謎を解き明かす
3章 つながりの健康のスタイルを見極める
Part2 ACT つながるために行動する
4章 つながりの健康を最優先する
5章 つながる筋力を鍛えよう
6章 自分のための小さな1歩がつながりの健康の大きな1歩になる
7章 科学者の目でつながりの健康を見極める
Part3 AMPLIFY つながりの健康を高める生き方
8章 暮らしている場所でコミュニティをつくる
9章 職場やオンラインでつながりを育む
10章 みんなで充実した人生を送ろう
結び 豊かなつながりがますます大事な時代になってきた
   *
「つながりの健康とは、つながりから生じる健康やウェルビーイングの様相」で、からだの健康、こころの健康に対して、つながりの健康は人間関係(人とのつながりや絆)についての健康。この3つの健康は互いに関連し合っているそうです。
 なんと「つながりの健康が衰えている人は、どの死因についても死ぬ可能性が11%から53%の差で高かった」という研究結果まであるようです。
「人のつながりや絆は、薬の代わりにはなりません。薬を力強く補完するものです。その人の社会的な絆は、病状や予後に影響を与えます。絆が強ければ、健康の維持や病気からの回復のチャンスが高まります。」だそうです。
 さらにつながりや絆は、脳にも影響するようで……
・「(前略)2020年にマサチューセッツ工科大学(MIT)で行われた研究をはじめ、いくつかの研究が孤立した人々の神経反応を測定したところ、食事をとれない状態のときと脳の同じ両機の活動が活発化していました。つまり、孤立は飢餓に似ていて、身体が脳に対して「必要なものが足りていない」というメッセージを発するのです。また、他の研究では、社会的に拒絶される体験によって、苦痛に関連する脳の領域の活動が活発化することがわかりました。」
・「(前略)2015年の系統的レビューとメタ分析によれば、対人的な交流が乏しいと、認知症の発症リスクが高まります。」
   *
 確かに……今まで健康というと、身体と心(精神)のことばかり考えていましたが、「つながりの健康」も、とても大事なものですね。
 次のようにも書いてありました。
・「つながりの健康では、ものごとをポジティブにとらえ、よい点に注目することが重要です。」
・「(前略)人々の気分を改善するには、セラピーの受診や薬の服用だけでなく、目標を見つけること、楽観主義を身につけること、マインドフルネスを実践すること、苦難を乗り越える力を育むこと、そして、有意義な人間関係を築くことも役に立つことがわかったのです。」
   *
 自分の「つながりの健康状態」を評価する方法としては……
・ステップ1 人間関係を見極める
・ステップ2 自分の人間関係の強さを振り返る
・ステップ3 自分の戦略〈ストレッチ、レスト、トーン、フレックス〉を決める
 ……を行うようで、ステップ3の自分の戦略〈ストレッチ、レスト、トーン、フレックス〉の概略は次の通りです。
<4つの戦略>
1)つながりの量が少ない時は「ストレッチ=伸ばす」戦略で人間関係の数を増やす
2)つながりの量が多い時は「レスト=休む」戦略で人間関係の数はそのまま、または減らす
3)つながりの質が低い時は「トーン=整える」戦略で絆を深める
4)つながりの質が高い時は「フレックス=ほぐす」戦略はでの関係を大切に維持する
   *
 個人的には「大勢と一緒にいるより一人でいる」方が気楽なほうですが、これからは少し「ストレッチ=伸ばす」ことを心がけるべきなのかなーと、ちょっと反省させられました。「ストレッチ」戦略としては、次のような方法があるようです。
1)趣味(好きなことを他の人と一緒にやる)
2)ボランティア(コミュニティに貢献する)
3)会話する(質問上手になる)
4)弱さ(相手を選んで打ち明ける)
5)寛大さ(よいことをすれば気分がよくなる)
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 そして人間関係が多すぎて疲れている人は、「レスト=休む」戦略として、
6)けじめのある人間関係(人と集うスタイルを選ぶ)を取ると良いようです。
『つながる技術 人生を豊かにしてくれる大切なこと』……「コミュ力」を鍛える人は、長生きしやすいことや、「コミュ力」を鍛える方法を具体的に教えてくれる本で、とても参考になりました。この他にも……
・「つながりの健康が非常に良好な状態を見ていくと、他の人との健全なつながりを育むには、自分自身が健全でなければならないことがわかります。そのためには、自分を知り、自分を大切にし、自分のニーズをしっかり満たしながら、自分を偽ることなく他の人とつきあい、つながる必要があります。」
・「他者に親切にしたり、優しくしたりすると、巡り巡って自分に返ってくることにも気づきました。」
・「自分は人に好かれているという前提で行動する」
 ……などのアドバイスがあります。これらを実践しているうちに、自らが「人(自分も含めて)に優しい」人になり、しだいにその周囲の人々が、社会が、「ポジティブ」で「優しい」世界になっていきそうな気がします。みなさんも、ぜひ読んでみてください。

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『つながる技術』