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第1部 本

科学

科学名著大図鑑(ニュートンプレス)

『Newton大図鑑シリーズ 科学名著大図鑑』2025/9/25
ニュートンプレス (その他)


(感想)
 Newton編集部が数ある科学名著の中から厳選した珠玉の名著の数々を紹介してくれる本です。
 冒頭には「貴重な初版本コレクション」の写真もあり、有名な科学名著の挿絵などを眺めることができます。たとえば『微細物誌』ロバート・フック(1665年)には、フック自身が描いたノミの銅版画の写真がありました……すごく丁寧に描いてあって……圧巻です。
 そして「1 宇宙と地球,自然の名著」に登場する最初の名著は、『星界の報告』(ガリレオ・ガリレイ)。ガリレオが望遠鏡で観察した月(クレーターも!)のスケッチがあり、解説には次のように書いてありました(本書にはもっと詳しい解説があります)。
「「天動説」では、太陽は地球・月・惑星というすべての天体の回転運動の中心にある。天動説は、地球が特別だとするキリスト教とも相性がよいため、当時広く受け入れられていた。しかし、ガリレオの発見によって、木星も地球と同様に、衛星の回転の中心であることがわかり、地球だけがすべての天体の回転の中心だという考え方はもはや通用しなくなった。『星界の報告』以降、宗教と自然科学を分けて考えるという、当時としては新しい考え方が広まったのだ。」
 ……なるほど。木星に「木星を中心として回転している衛星」があるのが「見えた」から、地球も同じだろうということになったんですね……。
 また『エレガントな宇宙』(ブライアン・グリーン)は「超ひも理論」の解説本ですが、本書でも次のような簡単な解説がありました。
「(前略)人の体をはじめ、宇宙のすべての物質は原子からできていた。原子は中心にある原子核とその周囲に存在する電子からなり、原子核はさらに陽子と中性子からなる。陽子は、さらに「アップクォーク」と「ダウンクォーク」という素粒子からできていることが知られている。超ひも理論によれば、これらの粒子はすべて極微の「ひも」からなり、そのちがいは振動のようすのちがいに由来するという。物質だけでなく、光(光子)などもひもからできているという。」
   *
 また本書のCOLUMNでは、科学を題材にした名作漫画や小説の紹介もあり、漫画では、『火の鳥1黎明編』、『はたらく細胞』、『宇宙兄弟』、『Dr.STONE』、『新装版 ブルーホール』、『もやしもん』、『度胸星』、『チ。地球の運動について』が紹介されていました。
科学が登場する名作小説では、『海底二万里』、『日本沈没』、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』、『月まで三キロ』、『博士の愛した数式』、『数学ガール』、『ボッコちゃん』、『すばらしい新世界「新約版」』……漫画、小説とも、私も読んだことのあるものが多くて嬉しくなりました。どれも本当に素晴らしい名作だと思います☆
続く「2 物理と化学の名著」でも素晴らしい本が紹介されていましたが、読んだことがなくて気になったのが、『「ネコひねり問題」を超一流の科学者たちが全力で考えてみた』(グレゴリー・J・グバー)。この本は……
「ネコはあおむけに落下しても、体をひねって足から着地できる。しかし、何もつかむものがない空中で、なぜこの「ネコひねり」が可能なのだろうか?
 実はこの何気ない問題は、19世紀に電磁気学を確立した有名な物理学者のジェームズ・クラーク・マクスウェル(1831-1879)をはじめとして、世界の頭脳を100年以上も悩ませつづけてきた。本書は、その解決までの道のりを丹念に追いながら、その間の科学史の発展についても解説している、ユニークな本だ。
本書を読むと、「ネコひねり問題」の研究にはニュートン力学や相対性理論など、物理学を大きく跳躍させたアイデアが時代ごとに大きな影響をあたえてきたことがわかる。」
 ……と紹介されていましたが、すごく読んでみたくなりました(笑)。
 この他にも素晴らしい科学名著が続々紹介されています。さすがNewton編集部ですね!
『Newton大図鑑シリーズ 科学名著大図鑑』……本書の主な内容(紹介されている本)は、次の通りです。みなさんも、ぜひ読んでみてください☆

0 ギャラリー
貴重な初版本コレクション
1 宇宙と地球,自然の名著
星界の報告
星三百六十五夜 夏
宇宙創成はじめの3分間
ホーキング、宇宙を語る
ブラックホールと時空の歪み
COSMOS
宇宙からの帰還
銀河の世界
宇宙は何でできているのか
広い宇宙に地球人しか見当たらない75の理由
エレガントな宇宙
科学的に楽しむ宮沢賢治の世界
スノーボール・アース
大陸と海洋の起源
日本列島の誕生
東京の自然史
大地の動きをさぐる
分水嶺の謎
地質学者ナウマン伝
大地の五億年
COLUMN 科学を題材にした名作漫画
2 物理と化学の名著
ロウソクの科学
鏡の中の物理学
不思議の国のトムキンス
すごい物理学講義
時間は存在しない
新装版 マックスウェルの悪魔
新装版 四次元の世界
1,2,3・・・無限大
物理学はいかに作られたか
歴史をかえた物理実験
「ネコひねり問題」を超一流の科学者たちが全力で考えてみた
精選 物理の散歩道
COLUMN 科学が登場する名作小説
世界史は化学でできている
炭素文明論
だれが原子をみたか
「ファインマン物理学」を読む
ニュートリノ天体物理学入門
3 生命と生物の名著
生命とは何か
生物と無生物のあいだ
利己的な遺伝子
胎児の世界
ゾウの時間 ネズミの時間
ざんねんないきもの事典
わけあって絶滅しました。
種の起源
アフターマン
人間はどこまで耐えられるのか
夜と霧
すばらしい人体
ゲノムが語る23の物語
スマホ脳
脳の中の幽霊
脳は世界をどう見ているのか
いち・たす・いち
進化しすぎた脳
コンパクト版1 原色牧野日本植物図鑑Ⅰ
植物記
生物の驚異的な形
世界は分けてもわからない
ファーブル昆虫記 誰も知らなかった楽しみ方
COLUMN ビジュアルが美しい科学図鑑
4 数学の名著
数学を変えた14の偉大な問題
自然界に隠された美しい数学
フェルマーの最終定理
四色問題
シンメトリーの地図帳
ケプラー予想
Πの歴史
零の発見
数学をつくった人びと
オイラー,リーマン,ラマヌジャン
COLUMN 「科学的」が身につく読み物
素数の音楽
数字の国のミステリー
数学記号の誕生
解きたくなる数学
いかにして問題をとくか
マンホールのふたはなぜ丸い?
オイラーの贈物
数学者たちの楽園 「ザ・シンプソンズ」を作った天才たち
宇宙と宇宙をつなぐ数学IUT理論の衝撃
数の悪魔
100年の難問はなぜ解けたのか
統計でウソをつく法
数学入門
5 テクノロジーの名著
超AI入門
生成AIで世界はこう変わる
CRISPR
世界を救うmRNAの開発者カタリン・カリコ
ヤモリの指から不思議なテープ
脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか
カッコウはコンピュータに卵を産む
失敗学のすすめ
経度への挑戦
パロマーの巨人望遠鏡
ロケットの昨日・今日・明日
ゼロからトースターを作ってみた結果
この世界が消えた後の科学文明のつくりかた
スノウ・クラッシュ
透明人間
レッド・マーズ
夏への扉
タイム・マシン
逆まわりの世界
COLUMN Newton編集部が厳選した,名作SF映画
6 科学史・科学哲学の名著
科学の発見
ガリレオの指
サピエンス全史
「ものづくり」の科学史 世界を変えた《標準革命》
科学の未来
科学史ひらめき図鑑
世界を変えた50人の女性科学者たち
科学哲学への招待
悪霊にさいなまれる世界
疑似科学入門
ニュースの数字をどう読むか
理性の限界ー不可能性・不確定性・不完全性
科学の方法
複雑系
7 科学できと科学絵本の名著
キュリー夫人
ご冗談でしょう、ファインマンさん
早すぎた男 南部陽一郎物語
宇宙に質量を与えた男 ピーター・ヒッグス
がんー4000年の歴史ー
マリス博士の奇想天外な人生
精神と物質
旅人 ある物理学者の回想
天動説の絵本
カエサルくんとカレンダー
地球
地球のかたちを哲学する
そうたいせいりろん for babies
ホネホネどうぶつえん
せいめいのれきし改訂版
深読み!絵本「せいめいのれきし」
仕掛絵本図鑑 動物の見ている世界
絵とき ゾウの時間とネズミの時間
資料編 本書で紹介した名著一覧
基本用語解説
索引
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